- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2019.01.17
あん入り胡麻焼き餅~残ったお餅で…
年が明けて、
三が日が過ぎ、
鏡開きを終えて
(鏡開きは四日、十一日、二十日…と地域によって諸説ありますが…)、
七日正月も過ぎ去り、
はやいもので、きょうは一月十五日、小正月です。
「小正月(こしょうがつ)」…最近あまり耳にしない言葉ですが、
大正月(元日)に対して、小正月、と呼ばれ、
忙しく働いた女性がこの時期に一息ついたことから、
ねぎらう意味合いで「女正月」とも言われています。
関西では、松の内は小正月まで、とされています。
松の内とは、門松や松飾をしておく期間…年神様が家に滞在してられる、
というありがたい期間です。
小正月には、どんど焼き―門松など正月飾りや古いお札などを
火にくべて焼き払う伝統行事―が各地で行われます。
この火でお餅を焼いて食べると一年を健康で過ごせる、
という言い伝えもあり、どんど焼きは、無病息災や
五穀豊穣を願う行事のようです。
無病息災を願う、というと、
小正月には、無病息災と五穀豊穣を願って、
小豆粥をいただく風習があります。
お祝いごとには、お赤飯をいただきますが、
小豆の赤は、おめでたい色であり、
邪気を祓い、厄を除ける、特別な色。
また、小豆は栄養面でとても優れた穀物。
古くから、解毒作用や利尿作用があるとされてきましたが、
小豆には、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維など
体に嬉しい成分が豊富です。そして、赤い色は、
近年健康効果が注目されているアントシアニン。
厄除けの意味もあり、健康にいい成分たっぷりの小豆、
きょうは、小豆あんと、お正月に余ったお餅を使って
手軽にできる、あん入り胡麻焼き餅を作ってみました。
有名な京都上賀茂の焼き餅や、大宰府の梅ヶ枝餅をイメージした、
小豆あんを餅の生地でくるんで香ばしく焼き色をつけたもの。
中のあんに黒練りごまをしのばせ、
仕上げにお餅の上にごまを散らして、香ばしい風味。
あんを上手に包めなくて、あんがはみ出しても、大丈夫。
むしろはみ出たあんが香ばしくて美味です。
出来立てのあついところをいただけるのが、手づくりの醍醐味。
是非作ってみてください。
◆ あん入り胡麻焼き餅
【材料】(4個分)
・お餅 4個
・小豆粒あん 60g
・黒練りごま 10g
・くっきんぐせさみおいる 少々
・白炒りごま 小さじ1
【作り方】
1.お餅は、厚みを半分に切る。
(かたい場合は、電子レンジで加熱して少しやわらかくする)
2.オーブンペーパーの上に1のお餅をのせ、全体にやわらかくなるまで
電子レンジで加熱する。
3.オーブンペーパー(またはうすくおいるを塗ったラップ)ではさんで
手で押さえたりめん棒でのばしたりして、少し平たくする。
(2枚1組)
(めん棒がなければラップの芯でのばしても…)
4.あんと練りごまを混ぜて4等分したものを3にはさみ、
くっきんぐせさみおいるを熱したフライパンで焼く。
ときどき上から押しつけながら、両面薄く焼き色がつくまで。
(途中、炒りごまを表面に散らして焼く)
【今回使用したのはコチラ】
くっきんぐせさみおいる