- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2019.09.30
ごま香る~すだち蕎麦
九月も晦日となりました。
見上げると、高い空には鰯雲が広がり、
金木犀が香りを放ちはじめ、
暗くなると、秋の虫の声がきこえ…
あちこちで小さい秋が感じられます。
野菜売り場では、すだちを、
手軽な値段になったすだちを
よく見かけるようになりました。
すだちの独特の爽やかな酸味と清々しい香りは、
秋の味覚の一つ。
古くから親しまれてきたすだちは、徳島県の名産で、
疲労回復効果のあるクエン酸やビタミン類、ポリフェノールをふくみ、
抗酸化作用で血液をサラサラにしてくれる、身体にいい柑橘です。
今の時季はすだちの最盛期。
旬のすだちは、香りや風味がつよく、
栄養価も高く、値段もお手頃です。
すだちというと、秋刀魚! という方も多いかと思いますが、
秋刀魚だけではもったいない…
冷や奴に、酢の物に、お刺身に、揚げ物に、お吸い物に…
和食に限らず、いろんな献立にギュッとしぼったり、
輪切りにして添えたり、食卓を彩り、味を深めてくれます。
きょうは、すだちを輪切りにして
たっぷり入れた、すだち蕎麦をご紹介いたします。
しっかりかつおのだしをきかせた蕎麦つゆに
すだちのやわらかな酸味、さっぱりした大根おろしと
すりごまの風味とコクも加わったお蕎麦です。
輪切りのすだちをたっぷりのせると、見た目も華やかで、
だしとすだちの香りが相まって、奥深い味わいになります。
あたたかくても、冷やしても、
どちらでも美味しいですが、
温かいほうが、酸味がまろやかに感じられます。
お好みで作ってみてください。
◆すだち蕎麦
【材料】(2人分)
蕎麦 2人分(乾燥 約 200g)
すだち 2、3個
だし(かつお) 500cc
A【 塩 少々、 うす口醤油・みりん・酒 各大さじ1】
・大根おろし 適宜
・白すりごま 小さじ2
【作り方】
1.すだちは皮をよく洗い、薄い輪切りにする。
2.鍋にだしとAを煮たてて、味をととのえる。
3.蕎麦は(表示の通りに)ゆでて、ザルに上げて
冷水で洗い、水気をしっかり切り、鉢に盛る。
4.上にすだちを並べて、2の蕎麦つゆを注ぐ。
5.大根おろしを中心にのせて、すりごまをかける。
※ 冷製にするときは、2を冷やしておく。
※ 温製にするときは、3で水気を切った蕎麦をさっと
熱湯にくぐらせ、暖めておいた鉢に入れ、
2の蕎麦つゆを温めて注ぐ。
※ 蕎麦は、乾麺でもゆで麺でもOK。お好みの加減に
ゆでてください。
【今回使用したのはコチラ】
すりごま(白)