●卵を冷たいまま混ぜない!
(冷たい卵を混ぜると、チョコレートが固まってうまく混ざらない)
●焼きすぎない!
(焼きすぎると、食感がかたくなる)
もうすぐバレンタインデーです。
もともと、ローマ帝国の時代、バレンティヌスという司祭が
殉教したことに祈りを捧げる日だったと言われていますが、
半世紀ほど前から、日本では女性が意中の男性に思いを伝えるため
チョコレートを贈る日となっていました。
それが近年、すっかり意味合いが変わってきて、
今どきの女子学生の間では、友達同士で配り合う、
大人の女性は、自分で味わって楽しむ…
という傾向のようです。
今年のバレンタインは 日曜日、
手作りチョコを家族で楽しむ人も多いのではないでしょうか。
コロナ禍で、昨年から自宅で過ごす時間が急増。
料理を作る機会が多くなった、という人も増えています。
もちろん、お菓子作りをする人も~♪
お菓子を作ることは、気分転換になり、ストレスを軽減するのに
効果的だそう。
お惣菜など日常の料理とは違って、
正確に計量したり、手順を守る必要があったり、
温度管理や、混ぜ方や混ぜるタイミング等など、
普通の料理に比べて、集中力を高めて作ります。
美味しく出来上がると、自分も嬉しく、
食べた人に喜ばれたり褒められたり、気分が上がります。
作る過程で集中することの効果、
結果の満足感が合わさって、心の健康に良いのでしょう。
きょうは、チョコレートの濃厚な味わいを楽しむ
ショコラ・テリーヌを紹介いたします。
ショコラ・テリーヌは、
チョコレートをたっぷり練りこんだ焼き菓子、
ガトーショコラの一種です。
一般的には、ガトーショコラよりもなめらかで、
生チョコのように濃厚で口どけがいいものを指すようです。
(テリーヌ型がパウンド型に似た長方形のものが多いので、
パウンド型で焼くと、テリーヌと呼ばれることもあるそう…)
なめらかで濃厚なチョコレートの焼き菓子、
というと、難しい印象があるかもしれませんが、
いくつかコツをおさえると、家庭で美味しくできあがります。
まず…
●カカオ分の高いチョコレートを選ぶ!
(市販の一般的な板チョコでもできますが、板チョコはそのまま
食べて美味しいように、色んなものが加えられています。
カカオ分の高いクーベルチュールチョコを使うと、カカオの香り高く
口どけがよく滑らかで艶のある仕上がりになります)
●チョコレートを湯煎で溶かすとき、お湯の温度を50~55℃に!
(早く溶かしたいからと、ぐらぐら沸騰したお湯で湯煎にすると、
チョコレートの風味や口当たりが悪くなる)
●チョコレートは、水分のついていないボウルに入れる。
また、湯煎のときなど水分を入れないようにする。
(水分が入ると、滑らかさが損なわれて状態が変わる)
●卵を冷たいまま混ぜない!
(冷たい卵を混ぜると、チョコレートが固まってうまく混ざらない)
●焼きすぎない!
(焼きすぎると、食感がかたくなる)
…以上をまもれば、きっと、濃厚なチョコレートの香りと風味に
なめらかな食感を楽しめるはず…!
一般的に、テリーヌ・ショコラの主原料は、
チョコレートとバターですが、(あと、卵、砂糖、粉)
このレシピは、バターではなく、エキストラバージンごま油を
使っています。
エキストラバージンごま油は、
・常温で液体なので固体のバターよりも扱いやすく、
・ほかの材料とのなじみがよく、
・チョコレートの風味を引き立て、
・油っぽさをあまり感じない、重くないけれどしっとりした食感に
出来上がります。
シンプルな出来上がりなので、クリームやいちごを飾ると
華やかになりますが、
ココアをふりかけるだけ…というのも、シンプルで大人っぽく素敵。
お好みで仕上げてください~♪
◆ チョコレート・テリーヌ
【材料】(長さ15cm、巾7㎝くらいのパウンド型1台分)
・(ビター)チョコレート 150g
・エキストラバージンごま油 50g
・卵 M2個(正味100g)(室温に出しておく)
・きび砂糖 40g
・牛乳+ラム酒 20cc
・コーンスターチ 大さじ1
・生クリーム(お好みで)
・飾り
(オレンジピール、いちご、ココア、ナッツ等お好みで)
【準備】
・型にオーブンペーパーをしいておく。
【作り方】
1.ボウル(乾いたきれいなボウル)にチョコレートとエキストラ
バージンごま油を入れ、50~55℃の湯せんでとかす。
(温度計がないときは、沸騰したお湯と水道水をほぼ同量混ぜる。
手を浸けてみて、熱いと感じて10秒ほどで出したくなる温度)
2.別のボウルに卵を入れ、溶きほぐし、砂糖を加えて
よく混ぜる。(白身と黄身が均一によく混ざるまで)
(泡立てなくてもOK)
3.1のボウルに2を少しずつ加えよく混ぜる。
(卵液を、1の湯煎のお湯に(体温くらいに下がっている)
あてながら)
4.牛乳とラム酒を加え混ぜる。(1の湯煎のお湯で少し温めて)
5.4にコーンスターチをふるい入れて、粉っぽさがなくなるまで
混ぜて、型に流す。
6.170℃に温めたオーブンで湯せん焼きにする。
20~25分(ガスは20分、電気なら25分が目安)
(余熱で火が通り、また冷えるとチョコレートがかたまるので、
少し柔らかそうでもOK)
そのまま冷まして、完全に熱がとれると、冷蔵庫で冷やす。
7.切り分けて、表面にココアをふるいかけたり、
オレンジピールやナッツをのせたり、いちごを添えたり、
生クリームをゆるく泡立てたものをかけたり、
自由にお楽しみください。
※ ラム酒+牛乳で20㏄としています。ラム酒を楽しむ大人向きには、
ラム酒のみ20ccで、お子様向けには、牛乳のみ20ccで。
(同量で10ccずつでもOK。焼くと、アルコール分はとびます)
※ コーンスターチの代わりに、薄力粉でもOKです。
※ チョコレートは、板状のものであれば、刻んでおく。
※ 砂糖はきび砂糖を使いましたが、お好みの砂糖、ありあわせの
砂糖、なんでもOKです。
※ チョコレートはビターを使ったので、砂糖の量はやや多めです。
ミルクチョコ等甘みが強いチョコレートを使ったときは砂糖を
控えたり、お好みに応じて調整してください。
【今回使用したのはコチラ】
エキストラバージンごま油
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