- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2021.09.21
ひと口ごまおはぎ
秋のお彼岸となりました。
今年は、秋分の日(秋彼岸の中日)が9月23日。
9月20日が彼岸の入り、そして
26日が彼岸の明けです。
七日間のお彼岸の期間、お墓参りに行ったりお仏壇にお供えをしたり、
亡くなった方を偲び、ご先祖さまに感謝の気持ちを捧げる…
日本ならではの伝統文化として、受け継がれてきた習慣です。
大切な仏教行事でありながら、日本以外の仏教国では、
このような期間はないそうです。
古来、極楽浄土は真西の方角にあると思われていて、
太陽が真西に沈む、秋分・春分の日は、
彼岸(あの世)と此岸(この世)が最も近づく日、通じやすい日、
と捉えられたことに由来するよう…
太陽の動き、天文学と浄土信仰が結びついているのです。
秋は、お米の穫れる時季であることから、祖先に収穫を報告し、
感謝する、という意味合いもあるそうです。
さて、
コロナ禍で出かけにくい今、お墓参りに行けない、という方も
また、家にお仏壇がない、という方も少なくないと思います。
しきたりにとらわれず、「手を合わせる」スペースを作って、
感謝の気持ちを伝えてはいかがでしょうか。
お墓のある方向に、あるいは、彼岸があるとされる西向きに
手を合わせられるように、遺影を置いたり、
お供えをしたり…大切なのは気持ちです。
お供えですが、一般的に、秋はおはぎ。
おはぎ(萩)とぼた(牡丹)餅、よく違いは何かと言われます。
春に咲く牡丹と、秋に咲く萩の花のように、大きさが違う、とか、
こしあんと粒あんの違い、とか
もち米とうるち米の違い、等など、諸説あるようです。
が、決まりはないので、自由に作りましょう。
今回ご紹介するおはぎは、もち米で一口大に作った
食べやすいもの。
もち米はつぶさず、そのまま丸めるので手軽です。
あんは、こしあんと白あんを使いましたが、
こしあんには黒のごまねりねり(黒練りごま)
白あんには白のごまねりねり(白練りごま)を
加え混ぜました。
クリーミーなごまねりねりは、あんとなじみがよく、
コクのある、風味のいいごまあんになります。
もう一種は、あん無しで、もち米のまわりに、
炒りごまとくるみをまぶした香ばしいもの。
甘いものが苦手な方にも召し上がっていただけます。
お彼岸のお供えに、ご家族でのお茶の時間に、
是非作ってみて下さい。
◆ ひと口ごまおはぎ
【材料】(約15個分…3種類各5コずつ)
もち米 約2/3合、 塩少々
A【こしあん 約60g、 ごまねりねり(黒) 大さじ1
白炒りごま 少々】
B【白あん 約60g、 ごまねりねり (白)大さじ1
黒すりごま ほんの少々】
C【炒りごま(黒・白)各大さじ1強、
くるみ(炒ったもの)2~3コ】
【作り方】
1.もち米は洗って、炊飯する。
(ふつうのお米より、心もち水加減少な目、浸水時間長め)
2.塩少々をふりかけてピンポン玉より小さめに丸めて冷ます。
(ラップを使うと衛生的)
3.こしあんと黒ごまねりねり、白あんと白ごまねりねりと黒すりごま
それぞれ混ぜる。ごまと粗く刻んだくるみも混ぜておく。
4.2の周りを、3でそれぞれ包みこむ。
こしあん製には、上に白胡麻を散らす。
※ ごまあんはまるめてラップではさんで薄くのばしすと、
もち米を包みやすいです。
※ もち米は、多めに炊いて、残りは普通に食べても…
(少量はうまく炊けないことがあるので)
※ ごまねりねりの分量は目安です。ごま好きの方はたっぷり、
隠し味的に使いたい時は控えめに、お好みで混ぜてください。
【今回使用したのはコチラ】
・ごまねりねり・白(練りごま・白)
・ごまねりねり・黒(練りごま・黒)
・すりごま(黒)
・炒りごま(白)