明けましておめでとうございます。

少し遅い新年のご挨拶になりましたが、
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

２０２０年。令和二年、子年。

令和になって初めてのお正月、
皆さま、どんな新年を迎えられましたでしょうか。

年の初めの食卓といえば、お節料理にお雑煮。
数年前から、お節離れ、という言葉も聞きますが、
その一方、デパートや料亭の高級お節のお重がよく売れ、
また、単品のお節も人気と聞きます。

本来、お節料理は年神様にお供えする料理で、
家族の健康や繁栄を願う縁起物が多く、
「お目出たい」が重なるよう重箱に詰めるのです。

新年の食卓を美しく彩る、日本の伝統的な食文化である
お節、継承していきたいものですね。

さて、お節には、数の子やごまめ、伊達巻、黒豆など、
お正月以外にはめったに食べないものが多いのですが、
そんな中、紅白なますは、お正月以外でも
食卓に上がるのではないでしょうか。

ちなみに、京都では、かつては「何日に 〇〇を食べる」
という食習慣がありました。
（今でも守ってられるご家庭もあります）
お朔日の献立にあるのが、おなます。（あと、小豆ご飯とにしん昆布）
紅白のおめでたいおなますを月の初めにいただいて、
気持ちを引き締め新しい一ヵ月を始める・・・
というような意味合いでしょうか。

紅白なますをお節に入れるのは、
「赤と白でおめでたく、お祝いの水引にも通じる。
根菜が根を張るように 家族の土台を築くことを願う。」
という意味があります。

日本のお祝い事に使用される、赤と白の組み合わせを
大根とにんじん、という手軽な食材でささっと作る、
さっぱりした味と食感の紅白なます。

きょうご紹介するのは、干し柿を加えた紅白なます、
干し柿の上品な甘みと酸味がよく合います。
合わせ酢に練りごまを混ぜたので、まろやかな味わいに
仕上がっています。

干し柿には柿の栄養が凝縮されていて、ビタミン、ミネラル、食物繊維
たっぷり。
自然の甘味で、砂糖もひかえられます。
酸味が苦手な方はお酢の分量を加減して、
サラダ感覚でもいただけます。

炒りごまはたっぷりふりかけると香ばしいです。
是非作ってみてください。

◆ 干し柿入り紅白なます～ごま風味
【材料】（４～５人分、作りやすい量）
大根　約３００ｇ（約 10cm）
にんじん 約５０ｇ（約 5cm）
塩 小さじ１/２強、　干し柿 １～２個
Ａ【酢 大さじ３、だし 大さじ１、砂糖 約小さじ１
塩・うす口醤油 各少々、白練りごま 小さじ１】
白炒りごま 適宜

【作り方】
１．大根は長さ５ｃｍくらいのせん切りにする。
２．にんじんも大根と同様に切る。
　（大根よりもやや細めに切ると見た目がきれい）
３．１と２をボールに入れ、塩を振って混ぜて5～10分おく。
４．Ａの材料を混ぜて、種とへたを取って細切りにした干し柿を
      合わせておく。
５．３の水気をしっかり絞って、４と和えて器に盛り、白炒りごまを
ちらす。

※ 大根とにんじんの量は、お好みですが、にんじんの量を
　大根の１～２割にすると紅白のバランスがいいです。
※ にんじんは金時人参を使うと、色が濃くて彩りがきれいです。
※ 密閉容器に入れると、冷蔵庫で3～4日保存できます。
※ 柚子の果汁や皮を加えても風味がいいです。

【今回使用したのはコチラ】

練りごま（白）

 

 

 

炒りごま（白）