- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2021.09.14
月見ごま味噌汁
九月も半ば…空が高く感じられ、
夜になると虫の声がすずやかに聴こえてきます。
もうすぐ十五夜、中秋の名月です。
中秋の名月は、美しい月を眺めて、五穀豊穣を願い、
実りをもたらしてくれた天に感謝してお供えをする
習わしだったようです。
すすきを飾って、お団子をお供えする、という光景は
だんだん見られなくなってきているようですが…。
さて、
中秋の名月は、旧暦の八月十五日。
いまの暦では、9月の下旬になることが多いのですが、
早ければ9月7日、遅ければ10月8日になるそう。
2021年の中秋の名月は、9月21日です。
今年は、中秋の名月が満月ですが、
必ずしも満月ではなく、1日か2日ずれることもあります。
ちなみに、中秋の名月の日は、必ず仏滅になるようです。
意外な印象ですが、仏滅や大安や友引などの六曜は、
旧暦の月日と合致しているので、
中秋の名月=旧暦八月十五日=仏滅
になるようです。
さておき、
お月見の食卓、といえば何でしょう…
お供えはお団子が一般的ですが、
献立には決まりごとはありません。
お月見をイメージできるものがいいですね。
卵黄を満月にみたて、目玉焼きや生卵を落とした献立は、
月見〇〇と呼ばれています。
きょうは、簡単手軽な「月見ごま味噌汁」をご紹介。
ごまねりねり(練りごま)を味噌に混ぜ入れたコクのある味噌汁に、
半熟の卵がとろけます。
お椀の上から生卵を落とすと、おつゆが冷めてしまうので、
白身は少し火を通しています。
さながら月の周りの雲のように見えます。
卵白は火を通した方が、栄養吸収の効率がいいそうです。
卵黄は、最後に上にのせましたが、
卵黄にも少し火が通っているのがお好きな場合は、
具だけ先に入れた上に卵黄をのせ、最後に熱い汁をそっと
上からかけてみてください。
卵白も卵黄もお好みのやわらかさ加減に仕上げてください。
もちろん、お月見の日に限らず、
日常のお味噌汁にも!…ごまねりねりが入ると、いつもの味噌汁と
一味違い、シンプルな具でもコクがあってとても美味しいです。
是非作ってみて下さい。
◆ 月見ごま味噌汁
【材料】(2人分)
だし 2カップ弱
味噌 約大さじ1
ごまねりねり・白(白練りごま)約大さじ1
具(豆腐、わかめ、油揚げなど適宜)
卵 2コ
薬味(青じそ、みょうが等)少々
白すりごま 適宜
【作り方】
1.鍋にだしとわかめを入れて煮立て、豆腐を崩し入れ、
油揚げ(短冊切り)等の 具を入れる。
2.火を弱めて、味噌とごまねりねりと溶かす。
卵を卵黄と卵白に分け、卵白を入れ一混ぜして火を止め、
お椀に入れる。
3.上に卵黄をそっとのせ、青じそとみょうがの薄切り、白すりごまを
散らす。
※ 具はお好みで。
薬味は、ほかに、刻みねぎ、おろし生姜など。
※ 味噌は塩分によって加減してください。
【今回使用したのはコチラ】
・ごまねりねり・白(白練りごま)
・すりごま(白)