新しい年が明けて、
三が日、松の内、そして
小正月、二十日正月とつづきます。

三が日は文字通り、元日、二日、三日の３日間のこと。
松の内は、松飾りのある間のことで、
今は、だいたい七日までをいいます。
（昔は、また地域によっては十五日まで）

そして、小正月は十五日。
元日が大正月で、それに対して小正月といい、
この日で正月行事は終わり、とされている所もあります。

かつては、松の内に忙しかった女性もようやく一休みでき、
里帰りしたりすることから「女正月」とも言われました。

また、小正月には、今年の五穀豊穣を願って、
餅花（柳などの枝に紅白の餅（団子）を小さく丸めてつけたもの）
を飾ることから「花正月」とも言います。

あと、二十日は「二十日正月」。
（この日を正月の終りとなる節目としている所も多い）
別名「骨正月」（お正月用のブリを骨（アラ）まで食べ尽くすことから）・・・。

「〇〇正月」という言葉、いろいろあるものです。
家族そろって迎え、お節お雑煮をいただき、初詣におまいりし…
数多くの慣習が受け継がれている「お正月」。
日本人にとっては、特別な意味をもつ行事なのですね。

そして、
その特別なお正月の縁起物の食材、といえばお餅。
お米の国、日本では、お正月にお餅は欠かせません。

昔は、お正月以外には、なかなかいただけなかったお餅ですが、
今は切り餅など、いろいろなお餅が手軽に入手できます。

お餅は、短時間で手早く料理できるパワーフード。
ゆっくり消化吸収されるので、腹持ちがよくて、
朝ごはんにもぴったりです。

きょうは、お餅を使った、和風のオニオングラタンスープを
ご紹介いたします。

オニオングラタンスープといえば、フランス料理、
バターでじっくり炒めた玉ねぎをブイヨンで煮込み、
カリっと焼いたフランスパンとチーズをのせて、
チーズが溶けるまでこんがりオーブンで焼いたもの。

和風…というのは、
フランスパンの代わりに香ばしく焼いたお餅を入れるほか、
玉ねぎを炒めるのは、エキストラバージンごま油、
ブイヨンには、だしを使い、コクを出すのに、白練りごまを
加えました。

ほっぺが落ちる美味しさ、身体もあたたまります。
ちょっと手間がかかるようなイメージがありますが、
玉ねぎを、電子レンジで加熱してから炒めると、
はやく炒めることができます。
お正月のお餅が余っていたら（余っていなければ切り餅を使って）
是非作ってみてください。

◆ 餅入り和風オニオングラタンスープ
【材料】（２人分）
玉ねぎ ２個、
エキストラバージンごま油　小さじ４
塩 少々
だし２カップ
酒・うす口醤油 各大さじ１
白練りごま 小さじ１
餅 ２個
ピザ用チーズ ４０ｇ
白すりごま 少々
スプラウトなど青味 あれば少々

【作り方】
１．玉ねぎは縦半分に切って、繊維に直角に薄切りにする。
２．１を耐熱容器に入れて、８分ほど加熱する。（途中で混ぜる）
３．フライパンにエキストラバージンごま油と入れ、火にかけ、
２と塩少々を入れて炒める。
焦がさないように混ぜながら、10～15分ほど。
４．酒を加え混ぜ、だしを入れて少し煮る。練りごま、醤油を
加えて味を調える。
５．耐熱の器に、軽く焼いた餅を入れ、４を注ぎ、チーズを散らして
200℃に温めたオーブン（または熱したオーブントースタ―）に入れ
チーズが溶けて焼き色がつくまで、10分程焼く。
６．上にすりごまを散らす。

【今回使用したのはコチラ】

エキストラバージンごま油