- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2015.11.15
昆布の日に~ごま香る昆布の浅漬け
十一月、といえば、
七五三のお祝い。
「七五三」は、氏神様にお詣りして、無事成長したことを感謝し、
これからの息災と長寿を祈願します。
もともとは宮中や公家の行事で、また、関東方面のことでしたが、
だんだんと一般的に広く行われるようになりました。
「七五三」が、11月15日とされているのは、
旧暦11月が、収穫を終え、その実りを神様に感謝する月であるから、
そして、旧暦15日は、かつては鬼宿日(鬼が出歩かない日)で、
何事をするにも吉である日、だから…と言われています。
今年の11月15日は、日曜にあたり、
また好天だったので、
「七五三」のお詣りするご家族も多かったことと思います。
また、11月15日は、昆布の日でもあるそう。
これも「七五三」と関わっていて、
「七五三」のお祝いにあたるこの日に、
子供たちが栄養豊富な昆布を食べ元気に育ち、
そして昆布を食べることを習慣にしてほしい、という
願いがこめられているそうです。
加えて、今の時期、収穫された昆布が新昆布として
市場に出回ることから、滋養たっぷりの
海からの贈り物に感謝をする気持ちも込められているとか。
昆布は、日本の「食」には欠かせないもの。
その歴史は古く、縄文時代に遡る、とも言われています。
栄養面では、カルシウム、鉄分などミネラルが豊富で、また、
昆布のミネラルは体内への消化吸収率がとても高いのです。
昆布の旨み成分であるグルタミン酸には、
脳の機能を活性化させ、痴呆の予防効果があります。
また、カルシウムは、骨や歯を丈夫にしてくれ、
カリウムは、高血圧の予防、むくみの改善に効果的。
そして、嬉しいことに低カロリー。
「昆布の日」にその栄養と美味しさを再確認しました。
さて、きょうご紹介するのは、
塩昆布を使った浅漬けです。
野菜は、旬を迎えるかぶを使いましたが、
ほかに、大根、白菜、等も、同様に作れます。
昆布のうまみに、ごま油の香りが加わって
即席で、美味しい浅漬けができます。
是非、お試しください。
◆ごま香る~かぶの塩昆布漬け
【材料】(作りやすい分量、3~4人分)
小かぶ 2個(150~200g)、(細切り)塩昆布 一つかみ(約5g)
白炒りごま 大さじ1、 金ごま油 小さじ1、
【作り方】
1.かぶは、皮をむいて薄切りにする。
(半月切り。縦半分に切り、切り口を下にして、はしから
うすく切っていく)
2.ポリ袋に1のかぶと塩昆布を入れて、軽くもみこみ少しおく。
3.しんなりすると、汁気をかるくしぼって、ごまを混ぜて
器に盛り、金ごま油を全体にかける。
4.かぶに葉が付いていれば、葉を細かく切り、塩をかけてしんなりさせ、
しぼって、ごま油とごまを混ぜたものを、上にちらす。
※ お好みで、鷹の爪や柚子皮を一緒に漬けても
辛みや風味が加わり、美味しいです。
【今回使用したのはコチラ】
炒りごま(白)