- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2016.12.19
ごま松風~おせち料理に
師走に入ったかと思えば、あっというまに暮れも押し詰まり、
何かと心ぜわしい時節になってきました。
巷では、いろいろな場面で お正月の準備に・・・というような声が
だんだんと大きくなってきています。
年末年始は・・・クリスマス、年末の大掃除、年賀状、
仕事納め、お節料理…あれもやらねば、これもやらねば…と
何もできていないのに、気もそぞろの私です。
さて、年末が近づくと、新聞や雑誌で、デパートやスーパーの広告で
ネットで…おせち料理の予約を、数多目にします。
あっと驚くような高価で立派なお重から、手頃な価格のお重、
黒豆やお煮しめなど一品ずつのパック…
多種多様に販売されています。
お節離れが進んでいる、という話も聞きますが、
日本の食文化の伝統「お節」は受け継いで行きたいものです。
市販のものを上手に利用しながら、家庭に代々伝わってきた味を残し、
また、もともとあるお節をアレンジしたり…
楽しみながら、お節を作ったり味わったりできればいいですね。
今回は、お正月用の献立「松風(焼き)」を紹介いたします。
「松風」は、お節料理の定番、というわけではないのですが、
比較的簡単に出来て、冷めても美味しく、酒の肴にもなり、
子供にも人気の一品です。
風流な名前は、能の「松風」という話に由来しているそうです。
京都には、「松風」という和風カステラのような和菓子もあり、
いくつかの和菓子屋さんで作られています。
お菓子の方の「松風」も似たような外観で、上にけしの実やごまが
散らしてあります。
日持ちのする和風ミートローフのような松風、
白と黒の炒りごま、それから彩りよく、青海苔をのせて
香ばしく焼き上げました。
高野豆腐が混ぜ込んであるので、とっても ヘルシーです。
◆ ごま松風
【材料】(4~5人分)
鶏(豚)ひき肉 200g、 塩・こしょう 各少々、おろし生姜 少々
高野豆腐 2枚(33g)、卵 小1個
A【白練りごま・うす口醤油・みりん・酒・砂糖 大さじ1/2、
白味噌 大さじ1】
くるみ(炒ったもの)30g
B【うす口醤油・酒・みりん 各小さじ2】
白炒りごま・黒炒りごま 各適宜、 青海苔 適宜、
【作り方】
1.高野豆腐は、もどして水分をしぼり、おろし金ですりおろす。
2.ひき肉に塩・こしょう、おろし生姜を加えて練り混ぜ、1も加えて
よく混ぜる。
3.溶き卵を加えて混ぜ、Aを加えてさらに混ぜ、最後にくるみを
加えてオーブンペーパーの上に厚さ2cmくらいに四角くのせて
210℃に熱したオーブンで10分焼く。
4.Bを小鍋で弱火にかけて少し煮詰める。(または電子レンジで加熱して
煮詰める。10秒ずつ様子を見ながら)
5.3を一旦取り出し、4を刷毛でぬって、上に、白ごま、黒ごま、青海苔
をのせて上から軽く押し、190℃に下げて10分ほど焼く。
6.冷めると切り分ける。
※ 生地をつくるとき、材料をポリ袋に入れて外側からもみ込むようによく混ぜて
も OKです。
※ フードプロセッサーがあれば、生地の材料を全部入れて混ぜてペースト状
にすると 滑らかな生地になります。
※ ケーキ型、耐熱皿など、オーブンに入れられる型があれば、そこに生地を
入れて焼くと、きれいな形に焼き上がります。 型にはごま油をうすく塗って
おくと、出しやすいです。
【今回使用したのはコチラ】
練りごま(白)