- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2017.01.20
二十日正月・大寒・白ごま汁粉
きょう1月20日は、「二十日正月」です。
「二十日正月」とは、正月の終りとなる節目の日で、
早朝に、正月にお迎えしていた神々が お帰りになる日、
と考えられていました。
三が日が終わっても、
七日 (人日の節句)、
十一日(地方によって鏡開き、また藏開き)
十五日(小正月)
等など、お正月つながりの行事がありましたが、
いろいろあった行事も、二十日でいよいよおしまい。
「二十日正月」は、関西では、
別名「骨正月」「頭(かしら)正月」とも言われていましたが、
お正月に用意したブリや鮭などの魚の骨を、あら炊きや
粕汁などにして、いただく風習があることから来ているようです。
地方によっては、乞食正月・奴正月・アラ正月…などと呼ばれるそう。
呼び方は違えども、お正月の御馳走やお餅などを食べ尽くす習わしは
共通しているようです。
そして、もう一つ、
今年は、きょう1月20日が二十四節気の「大寒」。
「大寒」は、一年で寒さが最も厳しくなる頃、と言われていますが、
そのとおり、冷たく寒い日になりました。
二十四節気では、「大寒」の前は「小寒」で、
「大寒」のあとは「立春」。
「小寒」から「立春」までの間が「寒」。
寒中、とか、寒の内、とも呼ばれます。
寒稽古や、寒修行(寒行)はこの期間ですし、
冬の挨拶である「寒中お見舞い」も、この期間に出します。
年賀状を出しそびれたり、喪中だった方へのご挨拶は、
立春の前日(節分)までです。
また、寒中に汲んだ水は、「寒の水」と呼ばれ、
雑菌が少なく長期保存に向いているとされ、
「寒の水」で作った食品―味噌、醤油、酒は腐らないと言われたり、
とりわけ「大寒 」の早朝に汲んだ水は一年間腐らないと、
かつては、保管されていたとも聞きます。
なにはともあれ、寒さ厳しいこの時季、
風邪をひいたり…体調をくずされませんよう
あたたかくして、お過ごしください。
身体を温めるのに、一風変わったごま汁粉はいかがでしょう。
白ごま仕立てのやさしい味わいのお汁粉、
お餅が残っていたら是非、作ってみてください。
(残っていなければ、切り餅でどうぞ~)
◆ 白ごま汁粉
【材料】(約2人分)
白練りごま 大さじ2(約30g)、 砂糖10~20g、
湯 約120cc(1/2カップ強)、 餅2個
葛粉 小さじ1(または片栗粉)
白すりごま 少々、 お好みで、シナモン少々
【作り方】
1.小鍋に白練りごまを入れ、砂糖を加えて混ぜ、
弱火にかけ、お湯を少しずつ加えて溶きのばす。
2.葛粉をほぼ同量の水で溶いて、1に少しずつ
加えてとろみをつける。
3.お餅を焼いて、色よくこんがり焼けると
器に入れて、2をよそう。
お好みで上から、白すりごま、シナモンをかける。
※ 砂糖は、粗糖、黒砂糖、きび砂糖などお好みのものを
使ってください。
【今回使用したのはコチラ】