- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2017.04.09
鯛飯~春の食卓に
新年度が始まりました。
4月に入って、入社式、入学式が相次いで 行われています。
今年の京都は、桜の開花が少し遅かったようです。
先週から市内のあちこちで、一気に咲き始めて満開!
というところで週末の雨。
今週は、満開の桜から、桜吹雪へと移り変わりそうです。
さて、新年度 というと、家族や親せき、知り合いが集まったり、
お祝い事も多い時期です。
みんなが集まるときの食卓に「鯛(たい)飯」はいかがでしょう。
鯛飯、といっても、いろいろありますが、
きょうは、鯛をまるごと一尾、ご飯に炊きこんだ
ダイナミックな「鯛飯」です。
一尾まるごと使うと、豪快で、見た目もインパクトがあります。
まさに「おめでたい」という感じでしょうか。
鯛と米は、どちらも日本人にとって古くから馴染み深い食材。
鯛は、その赤い色がおめでたいとされ、お祝いごとに使われます。
七福神の恵比須様が抱えている魚は鯛。
大相撲で優勝力士が手にしている魚も鯛。
日本では、鯛は魚の王様です。
鯛は、高級魚で、扱いが難しいと思われがちですが、
一尾まるごとの「鯛飯」、意外にご家庭でも作りやすく、
また、小ぶりの鯛は一尾まるごとでも、買いやすいお値段です。
(ちなみに、今日使った鯛は、京都府産の天然物、 体長23cmくらいで、
切り身の鯛 2切れと同じくらいの値段でした…)
さて、鯛飯ですが、
鯛の生臭みをとって香ばしさを出すためにこんがり焼いてから炊きます。
今回は土鍋で炊きましたが、炊飯器でもOK。
炊き上がってふたを開ければ、食欲をそそるよい香りが漂います。
一尾丸ごと炊くので、骨からも味が出て、
鯛のうまみを充分すいこんだ、絶品のご飯です。
鯛をほぐして、さわやかな青味(ねぎ、三つ葉など)と、香ばしいごまを
混ぜ込んで、お茶碗によそうと、何杯でも食べられそうな美味しさ。
是非、作ってみてください。
◆ 鯛飯
【材料】
鯛 小1匹(23~25cmくらい、うろこと内臓、えらを取ったもの)
塩 約大さじ1、 米 2合(といでザルにあげておく)
昆布 5×10cmくらい、 A【うす口醤油・酒 各大さじ1】
白炒りごま・白すりごま 各大さじ2、 細ねぎ 3~4本
【作り方】
1.米と昆布を水(2カップ弱)に浸けておく。
2.鯛は全体に塩をまぶして20分程おいて両面焼く。
(グリルや焼き網で。あるいは、フライパンにごま油を熱して、
両面こんがり焼く。頭が左になる方の面をきれいに焼く)
3.炊飯器、または土鍋に、1とAを入れて混ぜ、上に2の鯛を
のせ、炊く。
4.炊き上がると、鯛の骨をはずしながら身をほぐして混ぜ、仕上げに、
炒りごま、すりごま、細ねぎの小口切りを混ぜる。
※ たいは、あらかじめ焼いたものを使うと手軽です。
また、見た目のインパクトは欠けますが、切り身を使っても…。
※ 細ねぎのかわりに、みつば、青じそ、木の芽など、お好みの薬味で…。
【今回使用したのはコチラ】