- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2022.12.16
黒ごまの酒粕クラッカー
2022年も年の瀬を迎え、
何かと慌ただしい時節となりました。
師走に入ってだんだんと寒さが厳しくなってきて、
コロナ感染者数が徐々に増えてきているのが気がかりな今日この頃…
とりあえず、忙しい年末年始、
免疫力を高めて元気で過ごしたいものです。
この前「大根のごま酒粕煮」をご紹介しましたが、
「粕汁以外にも、酒粕を利用できるのですね。
もっとほかにも、酒粕レシピを紹介してほしい」
という感想をいただきました。
酒粕は、免疫力を高める効果が大いに期待できる食材。今回は酒粕をさらに注目!
酒粕は、日本酒を造る工程で発酵をへて出来る固形物、
しぼりかすではなく、いろいろな栄養の宝庫です。
原料の米、麹、酵母由来の滋養成分が
ぎゅっと濃縮されて豊富に含まれています。
身体に嬉しい効果は数々。
・美肌効果
(ビタミンB群が肌の代謝を高め、
肌の乾燥やメラニン色素の増殖を防ぐ。
肌細胞のコラーゲン作りを促進)
・生活習慣病の予防
(脳梗塞や動脈硬化の原因となる血栓を
溶かす成分を含有)
・便秘の予防
(豊富な食物繊維が、腸内の老廃物を排出。
善玉菌の増殖を促し、腸内環境を整える)
その他、
・冷え性、肩凝りの改善
・骨粗しょう症、糖尿病、肥満の予防
・アレルギー体質の改善
・高血圧の抑制
等々。
そして、
・免疫力アップ!
(麹菌や酵母の細胞壁に含まれる成分に、
免疫力を高める効果があることが判明!)
…これだけ、健康効果があると、
酒粕を食べずにはいられません!
栄養面だけではなく、旨みの宝庫でもあります。
酒粕は、アミノ酸豊富で旨みの素とも言えます!
深みやコク、自然な甘みを出し、素材を美味しくしてくれます。
粕汁や甘酒だけではもったいない。
煮物や鍋物に加えたり、また、
パウンドケーキのような焼き菓子に加えると、
しっとり風味豊かに焼き上がります。
今日ご紹介するのは、
簡単手軽にできるクラッカーです。
乳製品が一切入っていないのに、
なぜかチーズのような味がします~♪
風味がよくコクのある味わい。
たっぷり黒ごまを加えたので、香ばしさも加わって
後を引く美味しさです。
作り方は、
ざっくり混ぜて、ポリ袋の中で伸ばして、
包丁でパパッと切って(お好みの形に~)
焼くだけなので、クッキーよりも手軽に出来ます。
朝食やブランチ、おつまみに、
これからの季節、クリスマスの料理に添えたり、
いろいろ活躍してくれます。
酒粕と黒ごまの栄養たっぷり、風味豊かなクラッカー、
ぜひ作ってみてください。
黒ごまの酒粕クラッカー
【材料】(3~4㎝角、50~60枚)
・酒粕 50g
・砂糖・塩 各一つまみ
・薄力粉 100g
・水 大さじ1
・酢 大さじ1/2
・エキストラバージンごま油 大さじ2(約25g)
・黒炒りごま 大さじ2
・強力粉(薄力粉)少々
【準備】
オーブンは170度に予熱しておく。
オーブン皿にオーブンペーパーをしいておく。
【作り方】
①ボウルに酒粕、砂糖と塩、薄力粉を入れてざっくり混ぜ、
水と酢を加えて練らないように混ぜ、いきわたらせる。
②エキストラバージンごま油を少しずつ加えて、
練らずに切るように混ぜ、黒炒りごまを加え混ぜる。
③ポリ袋に入れて手で押し広げ、麺棒で全体に
2~3㎜の厚さに広げる。
④包丁で4㎝角くらいになるように切り、オーブン皿の上に並べ、
170度のオーブンで12~13分焼く。
※酒粕がかたい場合は、水少々をふりかけて、
電子レンジ加熱して混ぜて、少しやわらかくして冷ましておく。
※ここでは、約4㎝の正方形に仕上げましたが、
長方形、細いスティック状など、お好みの形に~。
薄くのばすと、パリッと食感になります。
薄いと焦げやすいので、10分くらい経つと、
オーブンの中の様子を見て焼き時間を調整して下さい。