- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2023.08.23
冷やし飴シャーベット
八月も残り一週間余り…
この時期になると、子どもの頃の
手付かずになっていた夏休みの宿題のことが
思い出されます。。。
夏の終わりの思い出といえば、もう一つ、
京都では、夏の風物詩ともいえる地蔵盆です。
地蔵盆は、子どもの守り神、お地蔵さまのお祭り。
主に関西の行事で、京都発祥とも言われています。
地蔵菩薩の縁日が毎月24日であることから、
お盆に近い、8月24日前後に行われる夏休み終盤の行事。
とりあえず、宿題のことはいったん忘れて楽しんだものです。
地域によって、いろいろだと思いますが、
私が子どもだったころは、2日間にわたり、
お地蔵さんをお祀りした祠近くの空き地や路地で、
行われていました。
子どもや町内を見守って下さるお地蔵さまを
日頃の感謝の気持ちを込めて、洗い清め、
前掛けを着せ替えたりし、
お餅やお干菓子、それから、ほおずきなど花をお供えし、
周りには、子どもたちが絵を描いた行燈を飾りました。
お坊さんの法話で始まったり、大きな数珠を囲んで
読経に合わせて数珠を回したり(数珠まわし)
…という仏教を感じさせる伝統的な行事がある所も…。
また、夏ならではのすいか割り、
輪投げなどのゲーム大会、
福引き、お菓子配り等など、子どもの大好きな行事、
夜には、花火や肝だめしもありました。
娯楽が少なかった時代の夏の一大イベント、
懐かしい昭和の光景が蘇ってきます。
地蔵盆の思い出の味、といえば、冷やし飴(ひやしあめ)。
関西ではなじみのある飲み物 とはいえ、
近年、様々な清涼飲料水が出回っている中、
人気があるとは言いがたいものです。
が、
生姜のさわやかな香りと、麦芽水飴の素朴な甘さの
冷やし飴は、もともと暑気払いでよく飲まれていて
夏の身体には嬉しい飲み物なのです。
ビタミン・ミネラル豊富な麦芽水飴、
代謝をよくし、胃腸の働きを促進する生姜で、
夏バテ予防効果が期待できます。
うちの自家製冷やし飴には、白練りごまを入れます。
まろやかなコクが加わり、栄養価もアップ!
きょうは、この冷やし飴を凍らせて、シャーベットに!
ジップロックに入れて冷凍庫で冷やすだけでシャーベットになり、
カチカチに固まらず、やわらかく固まるので扱いやすいです。
暑さにだれた身体がシャキッとして、元気ややる気が出ます。
まだまだ残暑厳しい時期、是非作ってみてください。
冷やし飴シャーベット
【材料】
・水 100㏄
・生姜 50g
・ごまねりねり(白)(白練りごま) 10g(約小さじ2)
・三温糖・黒糖 各25g
・麦芽水飴(ない場合は蜂蜜) 20g
・シナモン 少々
・紅茶ティーパック 1コ
・氷水 約1カップ
【作り方】
①生姜は皮つきのまますりおろし、ぎゅっとしぼって繊維と汁に分ける。
②鍋に水(100㏄)と①の繊維、ごまねりねり、三温糖、黒糖、シナモンを入れて火にかけて混ぜ、煮立つと弱火にして10分程煮て火から下ろす。
③ ②をザルでこして(スプーンなどで押す)鍋に戻し、①の生姜汁、紅茶と水飴を入れて弱火で煮立つと火を止めて、粗熱をとる。
④ ③に氷水を入れて混ぜ、ジップロックに入れて、しっかりと口をとめ、平たくして冷凍する。
凍ると、外側から軽くもんで器に盛る。
※ジップロックに入れるとき、味をみて、氷水の量を加減する。
今回使用したのはコチラ