- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.09.19
雑穀のヘルシーおはぎ
9月23日は、秋分の日、秋彼岸の中日です。
お彼岸といえば「暑さ寒さも彼岸まで」という
慣用句がありますが、近年厳しい暑さが加速。
とりわけ今年2025年は、猛暑日関連のいろんな記録を更新する
強烈な暑さが長く続いています。
この夏、京都市は猛暑日がなんと60日以上! 全国一です。
(意外なことに、那覇市は猛暑日がゼロだそう!
札幌市でさえ、少ないながら猛暑日の日があったというのに…)
2026年以降は、どんなに暑い夏になるのかと不安になります。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉も死語になるやもしれません。
さておき、
秋のお彼岸は、ご先祖様のお供養をし、感謝の気持ちを伝える日。
おはぎを準備される方も多いことと思います。
秋彼岸の期間(秋分の日を中日として前後3日間、合わせて7日間)
9月20日~26日の間に、手作りおはぎをお供えしてはいかがでしょう。
おはぎの原料は、いたってシンプルです。
お米(もち米とうるち米)、そして
あん(小豆と砂糖と塩)。
昨年から令和の米騒動で、お米をめぐる状況が目まぐるしいです。
9月に入ってから、高値ながら新米もよく見かけるようになりました。
が、もち米をあまり見かけません(私の行動半径内のことかもしれませんが)。
そこで、今年は、お米(うるち米ともち米)を使わず、
切り餅と雑穀(+あんこ)でおはぎを作ってみました。
市販の雑穀は、何種類かブレンドされているものが多いです。
よく見かけるのは、
もちあわ、もちきび、ひえ、もち麦、押し麦、
黒米、キヌア、アマランサス…など。
「五穀豊穣」という言葉、農作物の豊作を願うとき使われますが、
この五穀は、米・麦・あわ・きび・ひえ と言われています。
(時代や地域によって異なり、きび、ひえの代わりに、
大豆、小豆が入ることも…)
あわ、きび、ひえ、大麦は、米よりも古くから、
主食として食べられていたそう。
いずれも白米に比べると食物繊維やミネラルなどが多く、
栄養価が高い穀物です。
かつては、パサパサして食感がよくないと敬遠されがちでしたが、
もち種…もちあわ、もちきび、もち麦は、もっちりして食味がいいと
雑穀人気が上昇。
健康志向と相まって、どんどん市場に増えてきています。
キヌア、アマランサスは近年、よく耳にしますが、
タンパク質が多く宇宙食にも推奨されスーパーフードとされるキヌア、
穀物の中ではミネラルの含有量がとびぬけて多いアマランサス。
いずれもプチプチした食感が人気です。
もちあわ、もちきび、ひえ、キヌアにアマランサスは
細かい粒つぶで、区別がつかないのですが、
粒の中心に茶色のすじが入った押し麦やもち麦、
黒い色の黒米はよくわかります。
黒米も食物繊維ミネラルがたっぷり。ポリフェノールも豊富で、
炊くと、全体がお赤飯のように美味しそうに色づくのが魅力です。
いろいろな雑穀が入って、楽しい食感のおはぎは、とてもヘルシー!
切り餅を使っているので、まとめるときにべたつきやすいのですが、
そこで黒炒りごまを投入! 扱いやすく、また、香ばしい風味も加わります。
衛生面と、作りやすさを考え、ラップを使っていますが、
ラップに薄~くエキストラバージンごま油をぬると、
ほとんどべたつくことなく、上手に形作ることが出来ます。
切り餅と雑穀ミックス、市販のあんこ。
加熱は電子レンジ。初めての方でも作りやすいレシピです。
ビタミンミネラル食物繊維豊富なおはぎ、
是非、作ってみてください。
ヘルシー雑穀おはぎ
【材料】(4~5個分)
・雑穀ミックス 30g
(もち麦、もちあわ、もちきび、アマランサス、キヌア、黒米など)
・切り餅 1コ
・塩 ひとつまみ
・黒炒りごま 大さじ2
・粒あん 約120g
【作り方】
①耐熱容器(電子レンジOKの器)に雑穀ミックスにを入れ、大さじ5の水に浸けておく。(できれば30分以上)
② ①にラップをふんわりかけ、電子レンジ(600W)で約3分加熱する。切り餅を4つに切って上にのせる。(ここで、水分が完全になくなっていたら、水大さじ1/2ほど全体にふりかける)さらに30~40秒加熱する。
お餅がやわらかくなると取り出してお箸で混ぜ、お餅が全体にいきわたると黒炒りごまを加え混ぜる。
③外側が雑穀餅生地のおはぎを作る。ラップとラップの間に②の雑穀餅生地をはさみ、軽くおして丸くのばし、上のラップを取って丸めたあんこをのせて包み込み、丸く形をととのえる。
④そのまま、あるいは、周りにきなこをまぶす。
※外側があんのおはぎは、あんと雑穀餅生地を逆にして同様に作ります。
※浸水時間を長めに取ると雑穀の芯までしっか水がしみこみ、加熱ムラを防ぎ、ふっくらとした炊き上がりにつながります。(時間があれば、2時間ほど浸けるのがお勧め)