- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2022.06.25
新生姜のあっさり佃煮
梅雨特有のじめじめした蒸し暑い日が続く
今日この頃です。
気温差、そして、湿度の高さで、体調管理が難しい時季、
真夏のように暑いかとおもえば、雨で気温が下がったり、
思いのほか気温差が大きく、身体がダメージを受け、
疲れやすくなってしまうようです。
また、湿度が高くなると、代謝が下がります。
身体が重く、だるさを感じたり、食欲ややる気が出なかったり…
気分まで憂鬱になりそうです。
こんな症状が出がちな梅雨どきを乗り切るのに頼もしい食材、
「生姜」をきょうはクローズアップします。
この時季、新生姜が出回ります。
色白で、赤い部分が付いている新生姜は、今が出盛り、
6月から8月くらいまで出回っています。
(初夏に出回るのはハウス栽培で、産地での露地ものは
初秋が旬だそうです)
新生姜は、爽やかな香りで、辛みが控えめ、繊維がやわらかく、
シャキシャキした食感が魅力です。
ちなみに、年中いつでも入手できる一般的な生姜は、
新生姜に対して「ひね生姜」と呼ばれますが、同じもの、
新生姜を数カ月土付きの状態で低温貯蔵してから出荷されたものです。
皮は土色に変わり、辛み成分が高くなっています。
さておき、(新)生姜には、
血行促進や、食欲増進、冷え性改善などの効果があるそう。
また、新陳代謝を活発にし、発汗作用を高める働きも高いようです。
消化促進作用や強い殺菌作用もあるので、この時季心配な食中毒の
予防効果も期待できます。
多くの効用があって、梅雨どきの体調管理にはうってつけ。
ぜひ食卓に取り入れたい食材です。
この時季だけの新生姜は、
みずみずしく、さっぱりとした辛みを生かして、
甘酢漬けにするのが一般的ですが、
きょうは、あっさり佃煮を紹介いたします。
佃煮、というと、じっくり煮込んで、味が濃い…
甘味や塩分が強い、というイメージがあります。
きょうの「あっさり佃煮」は、一般的な佃煮よりも
調味料の量を控え、煮る時間も少ないので、
素材の持ち味や風味を生かしています。
塩分や糖分も控えめなので、ヘルシー。
味も色目もあっさり!です。
とはいえ、ほどよい辛みと爽やかな風味の生姜が
お醤油など調味料をすって、白ご飯が進む味です。
ご飯のお供に、おにぎりやお茶漬けに。
あと、卵焼きに巻き込んだり、納豆と合わせたり…
いろいろ重宝します。
今回は、ちりめんじゃこを一緒に炊き込んだので、
じゃこの旨みも効いています。
そして、仕上げに加える炒りごまで香ばしさが加わり、
美味しさアップ!
是非作ってみてください。
◆ 新生姜のあっさり佃煮
【材料】
・新生姜 200g
・ちりめんじゃこ 20g
・A【酒 大さじ4、みりん 大さじ2、砂糖 大さじ1、うす口醤油 大さじ1,濃口醤油 大さじ1.5、 酢 小さじ1】
・白炒りごま 大さじ2くらい
【作り方】
①新生姜は皮をよく洗って、皮のまま薄めに(2~3ミリに)切る。
②沸騰したお湯に①を入れて、3分ほどゆでる。
③ちりめんじゃこをザルに入れて、②をお湯ごと上からかけ、水気をきっておく。
④Aを鍋に入れて煮立て、③を入れて煮る。弱めの火で20分ほど、ほとんど煮汁がなくなるまで煮る。
⑤仕上げに白炒りごまを混ぜる。
※新生姜の切り方は、薄すぎるよりも、やや厚みがある方が、香りや食感を楽しめます。(2~3ミリがおすすめ)繊維に沿って切ると食感がいいです。
※新生姜はゆでることで、辛みを穏やかにし、アクが抜けます。辛みを楽しみたい方は、ゆでずに生のまま煮てもOK。反対に、辛みが苦手な方は、ゆで時間を長くしたり、そのあと水にさらしたりしてください。
※一般的な佃煮よりも調味料の分量を控えているので、佃煮ほど日持ちしません。はやめにお召し上がりください。