- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.10.22
揚げない かぼちゃのコロッケ
十月下旬となりました。
10月の行事といえば、、31日のハロウィン~
二十世紀の頃は、まだ知名度の低かったハロウィンも
いまや日本の秋のイベントとしてすっかり定着し、
USJやディズニーなどのテーマパークでは、
いろいろなアトラクションがおこなわれ、
仮装やパーティ―を楽しむ人も多いようです。
「食」関連で、ハロウィンにちなんだものといえば、
かぼちゃを使ったスイーツやディッシュ。
それから、
ハロウィンのシンボル的なジャック・オ・ランタンのほか、
魔女やガイコツ、ミイラ、ゾンビなどのモンスター、蜘蛛やコウモリ等など、
いつのころからか、食べるには不気味過ぎるような見かけのものも、
増えているよう。
わが家では、この時季、かぼちゃの献立が多いです。
とくにハロウィンを意識している、というわけではなく、
かぼちゃが旬を迎えて美味しい時節になり、
出回って手ごろな値段になっているから…です。
かぼちゃの旬は、ときに誤解されがち。
というのは、夏に収穫されるので、夏が旬と勘違いされたり、
冬至の日に食べる習慣があるので、冬が旬だと思われたり…。
確かに夏に採れますが、ほかの野菜のように採れたての
新鮮な状態で食べるのではなく、かぼちゃは
収穫してからしばらく保管して追熟させ、それから店頭に出回ります。
追熟している間に、だんだんと甘みが増し、
やわらかでなめらかな食感になり、食味がよくなります。
味だけではなく、その間、栄養価も高くなりのです。
かぼちゃは、緑黄色野菜で、ビタミン(A、C、E)、ミネラル、
食物繊維が豊富。
免疫力を高め、生活習慣病を予防、皮膚や眼の健康を維持、
胃腸の調子を整えて便秘解消など、いろいろな働きが期待できます。
冬至に食べるのは、寒い冬を健康に乗り切れるように、という意味が
込められているから。
かぼちゃを積極的に食べるようにしていると、風邪知らずで健康に
過ごせるはず…
きょうご紹介するのは、かぼちゃのコロッケ。
やわらかなかぼちゃ生地にチーズが入ったコロッケです。
揚げ物、とりわけコロッケなどフライは、
衣をつける工程、油で揚げる工程、と手間がかかるので
敬遠されがち…。
さらに生地を作るとなると、面倒なのでコロッケは家で作らず、
買う一択! という声も聞きます。
このコロッケは揚げません!
こんがり炒めたパン粉をまぶすだけなので、手間もかからず、
しかも低カロリーです。
かぼちゃ本来の味を生かすため、生地は、かぼちゃのみ。
(レンジ加熱で柔らかくして、塩・こしょう・ナツメグ等調味料を
混ぜています)
相性のいいチーズを入れて、ミニサイズに仕上げました。
炒りごまを混ぜたパン粉は、エキストラバージンごま油で炒め、
香ばしさを出しています。油の働きで、かぼちゃのビタミンAとEが
効率よく身体に吸収できるのもうれしいです。
かぼちゃの美味しい季節に是非作ってみてください!
揚げない かぼちゃのコロッケ
【材料】(小さめ8コ分)
・かぼちゃ 約1/4コ分(皮なしで正味約250g)
・塩・こしょう・ナツメグ 各少々
・チーズ 40g
・エキストラバージンごま油 大さじ1
・パン粉 30g
・黒炒りごま 大さじ1/2
【作り方】
①フライパンにエキストラバージンごま油を入れて軽く熱し、パン粉を入れ、弱火で混ぜながら炒める。色づいてくると黒炒りごまも加え、きつね色になると火を止める。
②かぼちゃは一口大に切り、耐熱容器に並べ、ふんわりラップをかけて3~4分加熱する。(竹串がスーッと通るくらいのやわらかさに)
③②をつぶして、塩こしょうナツメグを加え混ぜて味を調えて8等分し、1㎝角くらいのチーズを包み込み、丸く形作る。
④③に①の衣をまぶす。
※チーズはお好みのものを。今回は、ハーブ風味のクリームチーズを入れましたが、プロセスチーズ、カマンベール、ブルー、いろんなチーズと相性がいいです。