- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2023.10.20
かぼちゃの一口ごまドーナツ
日に日に秋の深まりを感じる今日この頃。
京都市内のあちこちで10月半ばからキンモクセイが満開、
甘く漂う芳香、可憐で小さなオレンジ色の花で、
目を、鼻を楽しませてくれています。
キンモクセイ(金木犀)という名は、
この前のNHK朝の連続ドラマの主人公のモデルだった植物学者、
牧野富太郎先生が命名されたそうです。
その香りが秋を告げる便りのようなキンモクセイは、
春に咲くジンチョウゲ、夏のクチナシとともに
「三大香木」とされています。
いずれも個性的なかぐわしい香りですね。
ちなみに、キンモクセイに名前も外見もそっくりのギンモクセイ
(銀木犀)ご存じでしょうか。
あまり見かけませんが、キンモクセイの色違いのような花です。
黄色味を帯びた白い花は、キンモクセイほど密に花をつけず、
甘い香りはキンモクセイよりも穏やかで控えめ。
個人的には、ギンモクセイの方が好きです。
さておき、
キンモクセイの花のこの時期には、同じようなオレンジ色を持つ野菜、
かぼちゃが注目を集めます。
10月の行事、ハロウィーンが近づき、かぼちゃの料理やスイーツが
店頭やネットをにぎわせていますね。
きょうは、かぼちゃを使ったドーナツを作ってみました。
かぼちゃのやさしい甘味に、周りのごまが香ばしく、
かぼちゃ効果でちょっとモチッと食感の
素朴なおいしさのドーナツ。
白ごまねりねりとシナモンのアクセントで風味がいいです。
周りにごまをまぶすと、香ばしいだけでなく、
生地が扱いやすくなります。もちろん栄養価もアップ!
エキストラバージンごま油で揚げると、素材の味をいかし、
からっと油っぽくなく仕上がり、軽い口あたりです。
市販のホットケーキミックスを使ってもできるのですが、
今回は、自家製のホットケーキミックスで作りました。
自家製とはいっても、粉類をポリ袋に入れて振り混ぜるだけ。
粗糖やきび砂糖などヘルシーなお好みの砂糖で作れるのが
嬉しいです。
かぼちゃは皮を入れてもいいのですが、今回は口当たりのいいように
皮を切り落としてオレンジ色の部分のみを使っています。
もったいないので、皮はおみそ汁の具などに使ってくださいね。
次回は、皮をつかった一品をご紹介予定です。
さておき、おやつや軽食にぴったりのかぼちゃの一口ごまドーナツ、
かぼちゃが美味しいこの時期に是非作ってみてください。
かぼちゃの一口ごまドーナツ
【材料】(12~15個分)
・かぼちゃ 正味120g
・卵 大1/2コ
・白ごまねりねり(白練りごま) 小さじ1
・シナモン 少々
A【薄力粉 70g、ベーキングパウダー 小さじ3/4、砂糖 20g、塩 少々】
・白炒りごま 大さじ4
・黒炒りごま 大さじ2
・エキストラバージンごま油 適宜
【作り方】
①かぼちゃをざく切りにして、水で濡らして耐熱容器に並べてラップをかけ、電子レンジでやわらかくなるまで加熱する。(2分~2分30秒くらい。竹串がすっとやわらかくささるくらい)
②①のかぼちゃをマッシャーなどでつぶす。
ごまねりねりを混ぜ、卵も加えてよく混ぜる。
③Aをポリ袋に入れて空気を入れて口をしっかり閉じて、振ってまんべんなく混ぜる。シナモンも加え混ぜる。
④②に③を入れて、練らないように粉っぽさがなくなるまで混ぜて生地をひとまとめにする。
⑤バット等に炒りごまを散らして、その上に④の生地をスプーンで落とし、周りに炒りごまをまぶす。(直径3㎝くらい。大きさもごまのまぶし方もアバウトでOK)
⑥エキストラバージンごま油を170℃くらいに熱し、⑤をそっと入れて揚げる。色づくと返して合計3分ほど。
※かぼちゃは、1/8コで約200g → 種とワタを取ると約180g → 皮を切り落とすと約120g。
※炒りごまは扱いやすいように少し多めの量です。
※ホットケーキミックスを使う場合は、Aと置き換えてください(約90g分)。
※ベーキングパウダーを入れないと破裂する可能性があるので、必ず加えてください。(ホットケーキミックスには含まれているので大丈夫です)
今回使ったのはこちら