- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2022.12.21
かぼちゃのいとこ煮~ごま風味
今年の冬至は12月22日。
一年で、昼が最も短く、夜が最も長くなる日
(北半球では)です。
冬至の日、京都では、
日の出の時刻が7時2分。
日の入りの時刻が16時50分だそう。
ちなみに、今年の夏至の 日の出が4時44分、
日の入りが19時15分、だったので、
昼の時間は、約4時間40分も短いのですね。
冬至を境に、だんだん日が長くなると思うと、
ちょっと嬉しくなります。
ただ、日の出の時刻は、冬至が一番遅いわけではありません。
日の出が一年で一番遅いのは1月初旬なので、まだしばらく
朝明るくなる時刻は遅くなります。
が、日の入りは、1年で12月上旬が一番早く、
日が沈む時刻は12月初めから少しずつ遅くなっているので、
夕方の時間は少しずつ長くなっています。
日は長くなっていくとはいえ、
これからどんどん寒さが厳しくなる時期、
体調に気を付けていきたいものです。
さて、冬至と言えば、柚子風呂とかぼちゃ。
柚子風呂で身体を芯からあたため、
ビタミン・ミネラルたっぷりのかぼちゃをいただいて、
抵抗力や免疫力をつけて、元気に過ごしましょう!
今日ご紹介するのは、
「かぼちゃのいとこ煮」
かぼちゃと小豆を煮付けたものです。
いとこ煮は、小豆や根菜などを煮た郷土料理。
地域によって、材料や調理法が異なるようですが、
かぼちゃと小豆を煮ることが多いです。
なぜ、いとこ煮か? というと、
かたいものから順に、おいおい入れて煮ることから
「おいおい」と「甥甥」をかけた、とか、
野菜だけなので、近しい関係のいとことかけた、等など
諸説あるようです。
かぼちゃと小豆のいとこ煮は、
小豆の自然なやわらかな甘み、かぼちゃのホクっとした食感が
よく合い、素朴でほっとする味。
今日は白ごまねりねりを加えて煮たので、
ごまの香ばしさとコクが加わり、味わい深く、
とても美味しいです。
お味の面だけでなく、ごまねりねりの油脂分が加わることで、
かぼちゃに豊富に含まれるβ-カロテンの吸収がよくなります。
β-カロテンは粘膜や皮膚の細胞を強くし、
抗酸化作用があり、免疫力を高める効果があります。
小豆は、たんぱく質、ビタミン・ミネラル、食物繊維が豊富、
疲労回復、貧血予防、身体を温める働きも期待できるそう。
健康的な取り合わせ、かぼちゃと小豆を美味しくいただき、
冬の厳しい寒さを乗り越えましょう。
かぼちゃと小豆のいとこ煮~ごま風味
【材料】(3~4人分)
・かぼちゃ 300g(約1/6コ)
・小豆 50g
・昆布 5cm角
・小豆のゆで汁(水) 1カップ
・塩 少々
・A【酒・みりん 各大さじ1、砂糖・醤油 各小さじ1】
・ごまねりねり(白) 大さじ1
【作り方】
①小豆とたっぷりの水を鍋に入れて熱し、沸騰すると湯をすて、
再度水を入れて火にかけ、煮立つと火を弱めて柔らかくなるまで煮る。
②かぼちゃは一口大に切り、皮を部分的にそぐ。
(包丁のあご(刃元)の角で、皮を削り取るようにする)
③鍋に昆布とゆで汁、塩を入れ、②のかぼちゃを皮目を下に並べる。
煮立つと①を入れ、火を弱めて落し蓋をして7~8分煮る。
④Aとごまねりねり(白)を加えて煮汁がほとんどなくなるまで煮て、
味をととのえる。
※小豆は甘みの(ほとんど)ない水煮や蒸し小豆等を使うと手軽です。
(その場合は、①の工程を省く)
※落し蓋がないときは、オーブンペーパーを丸く切って中央に
小さく十字に切り込みをいれて蓋をする。
今回使用したのはコチラ