- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2021.07.05
ごま風味もずくだれ素麺
もうすぐ七夕です。
一般的には「たなばた」と読みますが、
「しちせき」とも読み、「七夕(しきせき)の節句」は
五節句の一つ…
・人日の節句七草粥をいただく1月7日)、
・上巳の節句(3月3日雛祭り)、
・端午の節句(5月5日こどもの日)、
・重陽の節句(9月9日)
と並ぶ節句です。
七夕といえば、願いごとを書いた短冊を
笹竹に飾り、叶うようにお祈りする習慣が残っています。
中国古代の民間伝承がもとになっていると言われる七夕、
他にも韓国や台湾、ベトナムにも伝わっているようですが、
短冊を飾るのは、日本だけだとか。
ちなみに、ベトナムでは小豆を食べる、
韓国では、小麦粉で作った麺やせんべいを食べる、
等の風習があるそう。そして、
起源である中国、そして台湾では、
ひと昔前のバレンタインデーのような
恋愛成就を願う日(?!)という意味合いがつよいとか。
アジアの国での七夕事情、興味深いですね。
さておき、日本では七夕の行事食といえば、素麺。
古来、宮中では、素麺の原形とわれる索餅(さくべい)が
食されていた、というところから来ているようです。
平安時代に、七夕に食べると疫病にかからないと 言われていた
「索餅」は、素麺というより、かりんとうのような揚げ菓子で、
現在の素麺とは、味も見た目も、違っているようです。
また、素麺の細い麺を糸に見立てて、機織りや裁縫の上達を願って
という説もあるようです。
さて、
きょうは、素麺をもずくだれでいただく献立を紹介いたします。
つるつるっとした食感となめらかなぬめりが特徴のもずく、
とても栄養豊富な海藻です。
ぬめり成分は、食物繊維の一種フコイダンで、
様々な健康効果があるようです。
体内に侵入したウィルスを攻撃する免疫活性効果があるそう。また、
コレステロール値や血糖値の上昇を抑え、生活習慣病の予防効果も。
豊富なミネラルには、肌や髪を健やかに保つ効果が期待できます。
ふだんの食事に取り入れ、常食することで、
健康をサポートしてくれる心強い食材です。
ヘルシーなもずくをたっぷり入れたたれで
素麺をいただく一品。
あっさりした中、ごま油のコクと風味で、
食欲をそそる味! 是非つくってみてください。
◆ ごま風味もずくだれ素麺
【材料】(2人分)
素麺 約180g
もずく(洗いもずく)100g
A【だし(濃いめ)大さじ4、酢 大さじ1.5、
醤油・みりん 各小さじ2、おろし生姜 少々】
金ごま油 小さじ1
オクラ 2~3本
青じそ 3枚
みょうが1個
かにかま6本
白炒りごま 小さじ2
【作り方 】
1.もずくにAを混ぜて、金ごま油を加えて味を調える。
2.オクラはゆでて薄い輪切りにする。
3,青じそはせん切りに、みょうがは薄切りにする。
4.素麺は表示通りに茹でて流水でよ~く洗い、
水気を切る。
5.器の真ん中に4の素麺を盛り、周りに1のもずくだれを入れる。
上に2のオクラ、かにかま、青じそ、みょうがをのせ、炒りごまを
散らす。
※ 味付けもずくの場合は、Aの中の調味料をの量を減らし、
味見しながらたれを作る。
※ 上にのせる具は、錦糸卵、きゅうり、しいたけの甘煮など、
お好みのもの、おうちにあるものでどうぞ。
【今回使用したのはコチラ】
・金ごま油
・白炒りごま