秋の大地の恵み、さつま芋の美味しい季節になりました。
秋晴れの空の下、芋掘りを楽しんだ方もいらっしゃることと
思います。

いつの頃からか、さつま芋の種類はずいぶん多くなり、
ほくほくしたもの、ねっとりしたもの、しっとりしたもの、　
色んな食感のものを、そして、皮も中身もいろんな色のものを
楽しめるようになりました。

さつま芋のお菓子類も豊富になり、
スイートポテトや芋蒸しパンなど昭和の頃からあるものに加え、
モンブランや、タルト、チーズケーキ、ブリュレ…等など
いろんなスイーツも出回っています。

最近のさつま芋は甘くて味がよく、そのまま焼くだけ、
そのまま蒸すだけ、ゆでるだけでもとても美味しいです。

きょうは、さつま芋だけで、サラダ風のシンプルな一品を
作ってみました。

とも和えの衣は、つぶしたさつま芋がベース。
白ごまねりねりとマヨネーズ、粒マスタードを混ぜた
さつま芋風味のやわらかな和え衣と、ほくっとしたさつま芋を合わせて
二つの食感と味わいが楽しめます。

さて、
さつま芋をやわらかく加熱するとき、
蒸すか、ゆでるか、はたまた、電子レンジ加熱か。
どうされていますか？

電子レンジ加熱は、手軽なのですが、
仕上がりがぱさつきやすく、また、甘みが出にくいです。
（低いワット数でゆっくり加熱するなど工夫が必要）

ゆでると、水分を含んでほっくりしっとり仕上がり、
冷めてもパサつきません。切ってからゆでると時間も
からなないし、一番手軽に思われますが、
さつま芋に含まれる水溶性の栄養素がゆで汁に流出して
もったいないです。

蒸すと、しっとり美味しく出来上がり、栄養分が
損なわれることもありません。が「蒸す」ことに慣れていない方は
少しハードルが高く感じられるかもしれません。

そこで、おすすめの調理法は、ゆでる水を少な目にして、
弱めの火でゆっくりと火を通す蒸しゆで加熱です。
時間をかけて加熱することで、甘みが出て美味しくなり、
また少な目の水なので、最後にゆで汁がほとんど残らず、
栄養分がしっかり摂れます。

さつま芋は、とても栄養豊富な食材です。旬の秋はとりわけ！
さつま芋のビタミンCは、でんぷん質に守られているので
加熱しても壊れにくいところが嬉しいです。また、
高血圧を予防するカリウム、便秘を改善する食物繊維が豊富。
これから寒くなる時期、風邪予防にも効果的です。

甘いので、おやつのイメージが強いですが、
ほの甘さを生かして、いろいろな献立につかいたいものですね。

このとも和えサラダ風は、さつま芋のほのかな甘みが
やさしい味わいで、ごまねりねりやマヨネーズの味と
よくなじみ、ほっとする美味しさ。

さつま芋が美味しいこの季節に是非作ってみてください。

さつま芋のとも和えサラダ風

今回使ったのはこちら