- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2024.11.29
さつま芋のごま汁粉
今年は、残暑が厳しく長かったせいか、
紅葉が遅く、また色もくすんでいるようです。
秋に寒暖差の大きい日が増えるほど、葉っぱの色が鮮やかに
なるそうですが、11月も概して気温が高めだったため、
紅葉の時期や色付にも影響が出てきています。
2024年の紅葉の見ごろは例年よりもだいぶ遅くなり、
関西では12月10日頃になるとか。
例年よりも暖かいとはいえ、体感的にはそれなりに寒くなってきているので、
あたたかなものが恋しくなります。
少し前まで、かき氷や冷菓があんなに食べたかったのに、
今は、それよりも、おぜんざいやお汁粉…という人も
多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、ちょっと変わったお汁粉です。
一般的にお汁粉とは、
小豆を砂糖で甘く煮て、お餅や白玉団子などを入れた温かなお汁。
小豆は、地域によって粒が残っていることもありますが、
関西では、粒あんではなくなめらかですね。
このお汁粉は、小豆ではなくさつま芋がベースのやさしい甘み。
白ごまねりねりを加えてコクを出しています。
(アクセントに小豆あんを上にのせています)
さつま芋をやわらかく煮て、つぶすだけなので
意外に簡単手軽に短時間でできます。
さつま芋はとても栄養値が高い食材、
ビタミンCたっぷりで、食物繊維やミネラルも豊富。
エネルギー源となって、身体を温める働きがあるので、
これから寒くなる季節にピッタリです。
おやつや軽食にはもちろん、朝ごはんにも。満腹感があって、
腸の活性化にもなるので、一日の始まりにも適しています。
また、さつま芋は低GI食品で、血糖値を安定させる助けとなるそう。
豊富な食物繊維やポリフェノールの働きで、糖質がゆっくりと身体に
吸収されるので、健康やダイエット、血糖値を気にする方に、
うってつけの甘み、おやつです。
(お好みですが、砂糖や小豆を入れなくても美味しいです。)
これから寒くなる時期に身も心もほっとする一品、
是非作ってみてください。
さつま芋のごま汁粉
【材料】(約4人分)
・さつま芋 300g(大きめ1本)
・塩 少々
・白ごまねりねり(白練りごま) 大さじ1/2
・砂糖 約30g
・豆乳 300cc
・粒あん 約大さじ4
・黒炒りごま 少々
・白玉粉 50g
・豆腐 50g
【作り方】
①さつま芋は、4~5㎝皮をつけたまま半月切りにし、残りは皮をむいて半月切りにし、さっと水にさらす。
②①の水を切って鍋に入れかぶるくらいの水と塩を加えて中火で柔らかくなるまで煮る。
③さつま芋が柔らかくなると皮付きを飾り用に取り出し、残りは鍋の中でマッシャーなどでつぶす。(汁気が多いとつぶしにくいので、ゆで汁をいったん出す)
④ゆで汁を戻して、白ごまねりねりと砂糖を加えよく混ぜて、豆乳でのばして好みの味に仕上げる。
⑤白玉粉と豆腐を混ぜてこね、丸めて真ん中を凹ませて、熱湯に入れてゆで、浮いてきてから1分ほど煮ると、冷水にさらし、水気をきっておく。
⑥器に④をよそい、上に⑤の白玉だんご、③の飾り用さつま芋、小豆あんをのせて、ごまを散らす。
※さつま芋の甘みやお好みで、砂糖の量を加減してください。
※豆乳を使いましたが、牛乳を使っても美味しいです。
※白玉団子を作る代わりに、お餅を入れても美味しいです。
※なめらかな食感にしたい場合は、③でブレンダーやミキサーを使ってください。
※むいたさつま芋の皮は、きんぴらにしたり、お味噌汁の具にしたり、無駄なく使ってください。