- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2022.04.19
春を味わう鯛めし
四月も半ばとなり、春たけなわです。
春の陽気は変わりやすく、夏の暑さになったかと思えば、
花冷えのひんやりした空気になったりの今日この頃。
京都では桜は見頃を過ぎ、葉桜が美しい時季です。
桜前線は日本列島北上中、これからは東北、北海道が
桜の美しい季節となるのでしょう。
春といえば桜。
花の桜だけでなく、桜餅など桜のスイーツ、
桜の名のつく色々な食べ物を楽しむのも春の醍醐味です。
「桜」のつく食材の一つに、桜鯛があります。
桜鯛は、鯛の種類ではなく、
桜の時季に獲れる鯛(真鯛)のこと。
真鯛は、冬から春にかけてが旬、三月頃から産卵期を迎え、
産卵のために栄養を蓄えるので、脂がのって味がよくなります。
メスは全体が桜のような色になり、
オスは体に桜の花びらのような斑点が現れ、
どちらも美しい桜色になります。
きょうは、旬の味のいい鯛を使って
鯛めしを作ります。
ふっくらと炊き上がったご飯に、鯛ならではの
上品な旨みと風味が味わえる炊き込みご飯です。
鯛は魚の王様。ご馳走感ある食卓になります。
鯛めしは鯛を丸ごと一尾入れると見栄えしますが、
今回は、切り身の鯛を使いました。
切り身で作ると、扱いやすく、下ごしらえや
小骨を取り除く手間も省け、簡単手軽です。
鯛の切り身をエキストラバージンごま油で炒め、
焼きめをつけてから炊き込むと、鯛の香ばしい風味が
引き立ち、魚特有のくさみは全くありません。
冷めても風味のよい鯛めしは、おにぎりでもおいしく、
あと、焼きおにぎりや、お茶漬けも楽しめます。
青味に三つ葉や木の芽をのせると、春の爽やかな香りがプラス。
あと、ごま、生姜、みょうがなど、お好みで加えても…♪
春の鯛のおいしい時期に、旨みたっぷりの鯛めし
是非作ってみてください。
蓋をあけ、おいしそうな香りがふわ~っと漂う瞬間は
うちご飯ならではの楽しみです。
◆ 鯛めし
【材料】(2合分)
鯛 2切れ(うろこをとっておく)
塩 2つまみ
エキストラバージンごま油 大さじ1
米 2合(といでザルにあげておく)
だし 350㏄(または水+昆布)
A【酒 大さじ2、うす口醤油 大さじ1強、みりん 小さじ1】
生姜 1かけ
三つ葉 適宜
白すりごま 適宜
みょうが 1本
【作り方】
1.米はだしに浸けておく。生姜を千切りにする。(半分トッピング用においておく)
2.鯛は全体に塩をふり、15分程おく。フライパンにエキストラバージンごま油を熱し、鯛の両面に焼き目をつける。(皮面はしっかり。中まで火を通さなくてOK)
3.土鍋(炊飯器)に、1とAを入れ軽く混ぜ、2の鯛を上にのせて炊く。(炊飯器の場合は、2合の目盛りに合わせてだしの量を加減する)
4.炊き上がると、鯛の身をほぐして混ぜる。三つ葉、すりごま、生姜とみょうがの千切りなどお好みでのせてどうぞ。
※ 切り身は、骨付きのほうが、うまみがよく出ます。今回は、骨のない切り身を使ったので、だしで炊きました。骨がないと、蒸らしたあと、ただ混ぜるだけでいいので、手軽で、小さなお子様にも安心です。
※ お焦げも作って香ばしさも楽しみましょう。
※ 三つ葉の代わりに、木の芽などお好みの青味で…
【今回使用したのはコチラ】