最近、新しい練り胡麻製造の石臼が導入され、練り胡麻をリニューアルしました。
私は製造部の若手社員に、練り胡麻製造の石臼の開発を命じました。私の要求した新しい石臼の条件は、よりきめ細やかで、甘みの感じる練り胡麻に仕上げること、それに機械のメンテナンスや清掃が容易であることでした。機械製造会社の熱心な若い技術者と当社若手社員が一緒になって数年の試行錯誤の末に、ようやく完成した練り胡麻製造が完成したのです。
今朝も、その練り胡麻製造の石臼の実力を認識しました。朝食にと、昨晩の残りの豚しゃぶにうどんを入れて炊き込み、食べる前に練り胡麻をたっぷり加えました。
きめ細かくなった練り胡麻は、すぐにスープに混ざり合い、胡麻の甘みを感じる一品となりました。

当社にとっては大成功の練り胡麻のリニューアルだと思っています。マーケティングの考えなら、中身のリニューアルを機会に製品ラベル等も変更して、新しくなったことを消費者にアピールするでしょうが、へんこ（偏屈者）である山田製油は、さりげなく中身の製品だけをリニューアルしました。
私は食品のマーケティング手法に常々疑問が感じていることがあります。それは、リニューアル製品や季節限定製品を販売する都度に、製品ラベル等の包装資材を作られますが、リニューアル前製品や季節限定製品の終売後に残った資材はどうされるのでしょうか。おそらく廃棄されているでしょうが、その経費はどこに計上されているのか疑問を感じています。私は短期的や爆発的に売るためではなく、長期的に売れ続けてしっかり利益が残る製品開発やマーケティングの方が大切だと思っています。
そういうことで、練り胡麻のラベルは変わっていませんが、中身は大変身して、より良くなっていますので、ぜひ買ってください。よろしくお願いします！