- 海外展開への挑戦!木谷のエトセトラ
- 2024.02.01
論理で説明できないデザインの魅力
心に訴えるもの
京都へんこのごま屋の木谷です(*^^*)
昨年からパリのアートディレクターEricさんと
海外の新しいブランドを立ち上げるために一緒にお仕事しています。
これまでもアート・グラフィック・デザインの展覧会、
パリの有名な芸術家が手掛けたお店や建物、空間、製品のパッケージと
彼から五感を使って沢山のものを教わりました。
一つのパッケージを作るにも、これほどかけて…と気が遠くなるほどの
ラリーを重ねてようやく制作に入ることができました。
今日は東京ミッドタウンで開催されている21_21 DESIGN SIGHTへ行ってきた話です。
この展示会は面白いことに入口や受付で写真・動画OKです。と書かれていました。
アートと技術の間で発達してきたデザインには、
論理で説明できない感性的な側面があります。
英語のgraphicやdesignという言葉の根源は、
人間が自分を取り巻く世界に対して意味を発生させるところからきています。
漢字・かな・カナ・alphabet、縦組・横組・ルビ表現…
日本語の表現は世界に類を見ない複雑怪奇なもので、
これを多くの人が当たり前にこなしているのは
驚くべきことだと書かれていました。
現在、PCやスマートフォンで用いられている絵文字は、
もともと日本の携帯電話端末で用いられてきた記号です。
2009年に文字コードの国際的な標準規格Unicodeへ登録されたことで、
世界標準の汎用文字となり、スマートフォンで利用可能になるとともに
世界中へ普及しました。
こちらには以下のようなことが書かれていました!
「ポスターを盗んでください」
「買いたくなるアートってどんなの?」
「それぞれの正解を考えてほしい」
「アートって誰の基準?」
「わからないからおもしろい」
「文脈わかるとより楽しめます」
「難解であることがカッコイイと思っていない?」
「新しいものは非常識でなければいけない」
当社の製法や理念、働くスタッフのことを過不足なく
伝えるにはどんな表現がいいのか常に悩んでいます。
また、海外で営業していると、その一瞬をどうにかして印象に残したいと
いつもどこかでインパクトを探しています。
この展覧会では次のようなキャッチもあり、ヒントになりました。
「2010部しか刷っていません」
「文字を生かすデザイン」
「文字に生きるデザイン」
そして、Ericさんが私に伝えたかったことは何なのか、と考えながら
見て歩き回りました。一つ一つの作品に吸い込まれるようにのめり込んでいました。
普段意識していないだけで、毎日大量のsignを目にしています。
その中で人を惹きつけ、印象に残るものを作るという難しさと同時に、
自然にオープンな感情をいかに不要な情報をそぎ落として表現するか、
そう考えるととてもワクワクしていました。
私は伝えたいことが多くて文章が長くなったり、結局真意が伝わらなかったり
することがあります。Ericさんはじめ、欧州の人たちから言われ続けていることは
「シンプルに」です。説明しないと伝わらない。のですが、
一言で何を伝えたいのか、それを究極的にシンプルにどうやって
表現するかが重要だと教えてくれました。
国を超えて誰が「日本のごま製品」に興味をもつ?
いいものを作っていても知られなかったら同じだよ。
自分の頭で考えさせようといつも厳しいことを投げかけてくれます。
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