- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2020.01.23
お餅で中華おこわ!
一月も残りわずかとなりました。
お正月気分もすっかり抜けたことと思います。
ただ、「正月」は、皆がイメージする いわゆる「お正月」
(鏡餅、お節、お雑煮、お年玉、注連縄、年賀状等の言葉や、
家族や親戚が集まったり…というようなイメージ)だけでなく、
「一月」のことでもあります。
一月といえば、睦月という異名がありますが、
正月をはじめ、祝月、端月、初月、元月等などの
別名があるのです。
さて、お正月には、お餅をいただきますが、
お正月とお餅は、深いかかわりがあります。
お正月に各家に来られると言われる年神様は、穀物の神様。
鏡餅をお供えするのは、前年のお米の収穫を感謝、
そして、新しい年の豊作祈願といも言われています。
おさがりの鏡餅をふくめ、お餅を食するのは、
神様と同じものを食べて、力を分け与えていただいて、
一年を元気に過ごす、という意味があるようです。
また、
平安時代から行われていた「歯固めの儀」に由来している、
とも言われています。
歯固めの儀というのは、長寿を願い、お餅やするめ、昆布、串柿など
固いものを食べ、歯を固める儀式。
歯を固めることで、丈夫に、健康になる
という考えから始まった行事だとされています。
そして、お正月は特別なハレの日(非日常のおめでたい日)、
一昔前には、普段は食べられなかったお餅を食べて、
お祝いをしていたようです。
かんたん手軽にお餅が食べられる今の時代、
有難いなぁ…などとお餅好きの私は思うのです。
さて、
お正月用のお餅は冷凍している、という人も多いことと思います。
お餅は、時間の経過とともに、かたくなり、カビがはえやすくなりますが、
空気に触れないように冷凍しておくと、保存がきき、
カビの心配がなく、自然解凍で食べられます。
半年くらいは大丈夫と言われていますが、
家庭による冷蔵庫の使用状況などにより、
冷凍特有の臭いがついたり、劣化したりするので、
はやめに食べたほうがいいと思います。
とくに、お正月用のものなので、正月中(一月中)に
食べましょう!
我が家は、残りがわずかだったので、
1個を使って、中華おこわを作りました。
おこわにお餅? と思われるかもしれません。
おこわといえば、もち米(+うるち米)ですが、
もち米がないとき、普通のお米(うるち米)にお餅を足して炊くと、
もち米で炊いたようなもちもち食感に出来上がります。
炊飯器で簡単手軽にできます。
お米とお餅と具、それから、ごま油とごまらあ油で、
美味しくて、つやつや、もちもちの中華おこわが出来るのです。
ごま油を入れることで、風味がよくなり、艶やかに炊き上がります。
そして、ごまらあ油を加えると、八角の風味で、中華おこわの味!
が出ます。
是非作ってみてください!
◆ お餅で中華おこわ
【材料】(3~4人分)
米 2合分
餅 1個(約50g)
干しいたけ 2~3枚
干し海老 大さじ1くらい
にんじん 1/2本
油揚げ 1/2枚
長ねぎ 1/2本
A【うす口醤油・濃口醤油・オイスターソース・酒 各大さじ1
ごま油 小さじ2、ごまらあ油 小さじ1/2】
(具は、ほかに、筍、焼き豚など、お好みでどうぞ…)
【作り方】
1.干しいたけと干し海老は、水で戻しておく。
2.お米は、といで、少な目の水に浸けておく。
3.にんじんはあられ切りに、油揚げは1cm角に切り、
長ねぎは5㎜くらいの小口切りにする。
戻した干しいたけは1㎝角に、干し海老は粗く刻む。
4.切り餅は、1㎝角くらいに切る。
5.2に、戻し汁とAを加えて混ぜ、水を加えて、
2合分よりやや少なめの水加減にする。
6.4の上に4のお餅をまんべんなくのせ、その上に3を
全体にのせ、炊飯器で普通に炊く。
※ 炊き上がると10分程蒸らしてから、上にのせた具が全体に
まんべんなく混ざるように、切るようによく混ぜる。
【今回使用したのはコチラ】