- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2019.12.28
かぼちゃ汁粉~冬至に
今年の冬至は、12月22日です。
冬至は、一年で昼間の長さが一番短い日。
冬至の昼間の長さは、夏至の頃と比べ、
どれくらい短いかご存じでしょうか。
冬至の日、京都では
日の出の時刻が7:02頃、日の入りが16:50頃、
日照時間は約9時間48分。
一方、夏至の日の日照時間は、約14時間30分。
5時間近く、太陽が出ている時間が短いのです。
もっと日照時間の差が大きいのが、北海道。
北部では、約7時間以上の違いがあります。
一方、沖縄では3時間余りの違い。
改めて、日本は南北に長い国であることを実感します。
冬至の日は、太陽の南中高度が一番低くなるので、
影の長さが一番長くなる日でもあります。
葉を落とした冬木立の長い影、
冬至のころの寒々しい風景です。
さて、
冬至といえば、南瓜を食する…という食習慣があります。
江戸時代からとか明治時代から、とかいろいろ説はあるようですが、
「冬至にかぼちゃを食べると、中風にならない」
と言われてきました。
中風(ちゅうぶう)とは、
今でいう脳卒中による 手足の痺れや麻痺などを指す症状、
脳の血流障害が原因の一つのようです。
かぼちゃは、いろいろなビタミンミネラルが豊富、
栄養価の高い緑黄色野菜で、血流をよくするビタミンEも
たっぷり含まれています。
栄養素のことが今ほどわからなかった昔から、
かぼちゃを食べるよう勧められていたのは、
経験にもとづく古人の知恵でしょうか。
さて、きょうは、かぼちゃを使ったお汁粉をご紹介いたします。
かぼちゃをやわらかくしてつぶした、鮮やかな黄金色のお汁粉。
かぼちゃ本来の甘みを生かした素朴さに、白練りごまを加えたコク、
シナモンの香りも加えた風味のいいお汁粉です。
練りごまを加えることで、美味しさをプラスするだけではなく、
ビタミンEやカロチンの吸収もよくなります。
冬至の日に、あるいは、年末年始にも、是非作ってみてください。
◆ かぼちゃ汁粉
【材料】(2~3人分)
かぼちゃ(正味) 150g、 塩 ひとつまみ、
砂糖 約大さじ1、 白練りごま 大さじ1/2、
豆乳 約1/2カップ
白玉団子A(白玉粉 30g、水 大さじ2弱)
小豆の甘納豆 適宜、 シナモン 少々
【作り方】
1.かぼちゃは、種をとり、皮をむいて2~3cm角に切り、
鍋に入れて、ひたひたの水と塩を加えて弱火で煮る。
2.かぼちゃがやわらかくなるまでに、白玉団子を作る。
Aを手でよく混ぜてこね、丸めて熱湯でゆでる。(8~9個分)
冷水にとってざるに上げておく。
3.1がやわらかくなると、マッシャーなどでつぶし、
砂糖と白練りごまを加えてよく混ぜる。豆乳を少しずつ加え混ぜ、
なめらかにして、弱火であたためる。
4.味をととのえ、沸騰する直前に火を止め、器に入れて、
2の白玉団子、小豆を入れて、シナモンをふりかける。
※ かぼちゃはしっかりつぶすと滑らかな食感になります。
ミキサーにかけたり、こしたりすることで、さらに滑らかで
口当たりがよくなります。
粗くつぶすと、素朴な感じで味わえます。
※豆乳の代わりに牛乳でもOKです。
※ 小豆は甘納豆をつかいましたが、ゆで小豆などお好みで。
※ シナモンもお好みでどうぞ。
【今回使用したのはコチラ】