- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2021.01.14
ごま油香る~ねぎだれ餅
一月お正月といえば、お餅。
今や切り餅が普及して年中いつでもお餅が食べられますが、
一月が、一年で最もお餅をたくさん食べる月でしょう。
身近なお餅ですが、日本人の生活とは、古来かかわりがあります。
かつては「ハレの日」に食べられたお餅。
日本では単なる食べ物ではなく、
神さまが宿る特別なものとして敬われてきました。
今はお年玉といえば、お金がほとんどですが、
もともと、お年玉は御歳魂で、お餅…
…年神様にお供えする鏡餅のことで、
お餅は年神様の生命ともされており、
お供えの後は、家族に分け与え、一年の無事を祈るものでした。
「鏡開き」は、4日、11日、15日、20日など地方によって
違いますが、神様の霊力が宿っていると言われる鏡餅、
有難くいただきましょう。
さて、
お餅の入ったうどんを「力うどん」とよぶように、
お餅を食べると力がつく、と言われます。
実際、お餅は試合前のスポーツ選手の食事にも取り入れられているほどの
パワーフード。
ゆっくり消化吸収されて、ゆっくりとエネルギーに変わるので、
持久力が必要な時に最適な食べ物です。
必要なエネルギーが少量で効率よく摂取できることや、
脳が目覚めるエネルギーとなるでんぷんがたっぷり、
しかも腹持ちがいいので、朝食にピッタリと言われます。
きょうは、お餅をごま油香るねぎだれでいただく
献立をご紹介します。
ねぎをみじん切りにすると、ねぎ特有のツーンと刺激的な香りが出ます。これが、辛み成分硫化アリル(アリシン)。
血流アップ効果や殺菌作用、体を温めてくれ、抵抗力も高めてくれる
働きがあると言われています。
この効果は、加熱すると損なわれるので、生で食べるのが一番。
ただ、生のねぎは、辛くて食べにくいもの。
そこで登場するのが、黒ごま油!
黒ごま油入りの調味料に混ぜておくと、
辛みがやわらいで、ごまの香りや風味がついて、
とても美味しいねぎだれができます。
黒ごま油は、濃厚な香りとコクのあるごま油。
中華風、韓国風など、ごま油の強い香りを生かす料理に
向いていますが、
とらわれずに、ちょっとごま油の香りを強調したいとき、
気軽につかってみてください。
昨年のリニューアルを経て、力強く豊かな香り、
さらに美味しくなりました。
黒ごま油で作ったねぎだれに、お餅をからめていただくと
おかわりしたくなる、絶妙の味。
美味しく食べて免疫力アップ! 是非作ってみてください!
◆ ねぎだれ餅
【材料】(4個分)
餅 4個
長ねぎ 約 1/4本
ちりめんじゃこ 10gくらい
酒 小さじ1
A【黒ごま油 大さじ1、(うす口)醤油 小さじ1
酢 小さじ1/2、 塩・こしょう・砂糖 各少々
白すりごま 少々】
海苔 4枚(八つ切り)
【作り方】
1.長ねぎをみじん切りにする。
2.ちりめんじゃこに酒をふりかける。
3.Aを器に入れて混ぜ、1と2を加え混ぜてしばらくおき
味をなじませる(できれば冷蔵庫に入れ半日くらいおく)
4.餅をトースターに入れて焼き、焼き色が付いてやわらかくなると、
器にのせた海苔の上におき、3のねぎだれをかける。
ねぎだれを餅にからませながらどうぞ。
※ 餅がかたい場合は、ひたひたの水を入れ電子レンジ加熱して少し
やわらかくしてから、うすく油をしいたフライパンで焼いてもOK。
【今回使用したのはコチラ】