- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2020.02.17
ごま油香る~牡蠣のしぐれ煮
二十四節気の「雨水(うすい)」
今年は、2月19日にあたります。
空から降るものが雪から雨に変わり雪が溶け始めるころ
のこと…
…なのですが、実際、例年は積雪のピークの時季です。
今年は暖冬で雪も少ないと聞きますが、
また寒気の到来で天候が荒れることもあるようです。
雨水の日は、お雛様を飾り始めると良縁に恵まれる、
と 言われています。
雛祭りは水につながりが深い行事なので
…そのもととされる「雛流し」は、人形に厄を移し川に流していたことから…
水と関わりがある「雨水」の日に飾ると縁起がいいとされているとか。
お雛様を出す日に決まりはないので、立春を過ぎると飾られたご家庭も
多いかと思いますが、まだでしたら、雨水にいかがでしょうか。
さて、この時季といえば、
ふきのとうなどの山菜が姿を現します。
海の幸では、牡蠣が旬です。
牡蠣は、「英語の”R”のつかない月は食べるな」
と言われています。”R”がつかないのは5月~8月、
夏が旬の岩牡蠣は別として、暑い時季は味が落ちるのです。。
一般的に11月ころから牡蠣はよく出回っていますが、とりわけ
2~3月は身入りもよくなり、栄養価が高まり、旨味が増しています。
牡蠣は、完全栄養食品と言えるほど、栄養価が高く、
エネルギー源となるグリコーゲンや
ビタミン、ミネラルがたっぷり!
免疫力を高め、味覚障害を予防する亜鉛、
貧血を予防する鉄や銅などが豊富で、
疲労回復、美肌、動脈硬化・心臓病などの生活習慣病の
予防効果も期待できます。
美味しく栄養価の高いこの時季に
是非食べたい食材です!
きょうは、牡蠣を使った常備菜、作り置きにもなる
牡蠣のしぐれ煮をご紹介いたします。
ご飯によく合う一品。
仕上げにごま油をひと混ぜすることで、
風味がよくなり、牡蠣特有のにおいがやわらぎ、
牡蠣が苦手…という人にも食べていただけます。
加熱すると縮むので、煮る途中で煮汁から一旦取り出し、
煮詰めた煮汁の中に戻してからめて仕上げるので、
ふっくら煮上がっています。
是非作ってみてください。
そうそう、加熱するときは、「生食用」ではなく
「加熱用」の牡蠣を使ってくださいね!
生食用は、生で食べられるよう安全性を高めるため、
加熱用の牡蠣とは違った水質の海域で育てているそう。
加熱用の牡蠣の方が、豊富なプランクトンなどを取り込むので
濃厚な味わいになるようです。
◆ ごま油香る~牡蠣のしぐれ煮
【材料】
牡蠣 300g、 生姜 大1かけ
A【みりん・酒 各大さじ3、濃口醤油 大さじ2、砂糖少々】
ごま油 大さじ1
【作り方】
1.牡蠣は塩水で洗い、ざるに上げて水けをきる。
(海水くらいの塩分≒水500cc+塩17g(約大さじ1))
で汚れを落とすようにふり洗い、すすぐようにさっと水洗い)
2.Aと生姜の千切りを鍋に入れ弱火にかける。
3.煮立つと、1の牡蠣を入れてぷっくりと火が通ると一旦取り出す。
4.煮汁を煮詰めて、3の牡蠣を戻して煮汁がなくなるまで煮からめ、
仕上げにごま油を回し入れ、ざっと混ぜて火を止める。
※ 調味料は、お好みで加減してください。
【今回使用したのはコチラ】