- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2020.12.14
ごま油香る~鶏の竜田揚げ
こちら、鶏の竜田揚げです。
外側の衣がはカラッと香ばしく揚がり、
中身はジュワッとジューシー。
子どもから年配の方まで、男女を問わず、
人気の献立です。
これから、クリスマスや年末年始など人が集まるときに
食卓に登場する頻度が上がります。
(今年は新型コロナの影響で、集まっての食事は、いろいろ
注意が必要ですが。。。)
さて、
鶏の竜田揚げと、鶏の唐揚げ、フライドチキンの違いを
ご存じでしょうか。
ご家庭やお店によって色いろあるようなので、
はっきりと明確な違いというわけではありませんが、
ざっくり区別すると…
鶏肉にほとんど下味をつけず、衣にスパイスや香辛料を加えて、
洋風の味付け、というイメージがあるのが「フライドチキン」。
鶏肉に、醤油など調味料で下味をつけて、
衣には、小麦粉や片栗粉をまぶして揚げるのが「唐揚げ」。
「竜田揚げ」は唐揚げの仲間で、醤油とみりん、生姜など
和風の味付けをして、片栗粉をまぶして揚げたものです。
唐揚げの「唐」は「中国」の意味もあるので、
にんにくや五香粉などの調味料を効かせ、
中華料理っぽい風味のものもありますが、
竜田揚げは、その名前からも、和の雰囲気のもの。
「竜田」とは、奈良の竜田川にちなんだもの。
百人一首の在原業平の歌、
「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」
からきていると言われています。
紅葉で紅色に染められた竜田川、
醤油で赤っぽい色になった鶏肉を紅葉に見立て、
片栗をつけて火を通すことで、部分部分が白くなり、
それが紅葉の流れる竜田川の光景のようだったことから
名づけられたとか。
趣きあるネーミングですね。
さておき、きょうご紹介する竜田揚げは、
下味に醤油みりん酒に加えて、たっぷりの生姜、
にんにくのすりおろしも加えて旨みが深まり、そして、
少量のごま油を加えることで、風味豊かな仕上がりです。
ご家庭でつくりやすいよう、
少な目の揚げ油で揚げ焼きの要領で作ります。
やや小さめに切ると、火が通りやすく、
揚げ時間が短縮できます。
エキストラバージンごま油で揚げると、
油切れがよく、カラッと口当たりがよく揚がり、
油っぽさのない、あっさりした仕上がりです。
熱々のジューシーな美味しさは、手作りの出来立てならでは
是非作ってみてください。
◆ 鶏肉の竜田揚げ
【材料】(約2人分)
鶏もも肉 250g
塩・こしょう・砂糖 各少々
A【酒・みりん・濃口醤油 各大さじ1
生姜 大1かけ(すりおろし)
にんにく 小1かけ(すりおろし)
ごま油 小さじ1】
片栗粉 大さじ3~4
エキストラバージンごま油 適宜
【作り方】
1.鶏肉は、食べやすく切り、塩・こしょう・砂糖をもみこむ。
2.ポリ袋にAを入れて混ぜ、1の鶏肉を入れて1時間以上漬け込む。
(半日くらいつけてもOK)
3.揚げ油を1cm弱の深さまで入れて170~180℃に熱する。
4.鶏肉の表面の汁気をかるく握るようにして取り、全体に片栗粉をまぶし、 すぐに3に入れて揚げる。きつね色になると返して、計5~6分を目処に 色よく揚げる。
一度にたくさんの鶏肉を入れると温度が下がるので、
ゆとりをもって揚げる。
※ 鶏肉はもも肉を使いましたが、あっさりした胸肉でもお好みで…。
鶏皮ははずさずに使っています。余分な黄色い脂の部分は取り除き
ますが、鶏皮には、肌を健康に保つはたらき、血管をしなやかにする
効果があります。…
※ 鶏肉は大きめに切るとボリュームが出ますが、揚げるのに時間が
かかるので、一口大よりやや小さめに切りました。
【今回使用したのはコチラ】
エキストラバージンごま油