- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2018.12.31
ごま香る~さば大根
平成最後の師走も 残り僅かとなりました。
毎年12月に発表される「今年の漢字」ですが、
2018年は「災」。
確かに、今年は、天災や人災(人為的な災害)が多い年でした。
豪雪、豪雨、地震、台風、夏の「災害級の暑さ」…と、自然災害の脅威を痛感し、
また、
財務省の公文書書き換え問題をはじめ、政界の不透明ないろいろ、
スポーツのさまざまなパワ・ハラ問題などが目立ち、
残念なことが多い一年でした。
来年の漢字が、笑顔になれるようなものであることを
願うばかりです。
そして、
2018の流行語大賞は「そだねー」
オリンピック平昌大会で日本カーリング史上初の
銅メダルに輝いたLS北見が試合中に使っていた言葉。
緊迫する攻防戦の最中の ほっこりする北海道弁のギャップもあってか
話題になっていました。
試合の成り行きを手に汗握ってドキドキしながら観戦する中、
心を和ませてくれる言葉でした。
ほかにも、今年はいろいろなスポーツで日本の選手の活躍する姿には
元気や勇気をいただきました。
それから、
今年の話題の「食」…ですが、
2018年の日本の食を象徴する「今年の一皿」は、
「さば」(ぐるなび総研<食をテーマに調査・研究を行い、その成果や提言を発信する会社>発表)
またクックパッド(料理レシピサイト)が選んだ 「2018食のトレンド大賞」は
「さば水煮缶」
…「さば」が注目を集める年でした。
さばは、話題のEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)を
多く含み、栄養価が高くて、健康効果が期待できる食材。
そして、さば水煮缶は、非常時の備蓄品にもなり、手軽な価格は安定、
そのままでも食べられて、いろいろな料理にアレンジできる、という優れもの。
製造工程では、新鮮なさばが、生のまま缶に詰められ、熱処理されるので、
缶の中にまるごと栄養素が閉じ込められています。
きょうは、その栄養素をいろいろ含んだ缶汁も無駄なく使って、
大根と一緒に煮る「さば大根」をご紹介いたします。
冬の献立の一品に是非作ってみて下さい。
さて、
今年一年、「今日(京)のおばんざい、なぁに。」
を読んでいただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。
来る年2019年が、希望あふれる年になりますように。
◆ さば大根
【材料】
さば水煮缶 1缶
大根 1/3本(丸大根1/2個)
生姜 1かけ
白ねぎ 5㎝くらい
A【酒 大さじ3、みりん大さじ1、うす口醤油 小さじ2】
ごま油 大さじ1強、
みりん・濃口醤油 各少々
一味・炒りごま(白・黒) 各少々
【作り方】
1.大根は厚さ2cmくらいに食べやすく切る。
2.生姜はせん切りに、白ねぎは白髪ねぎに切る。
3.鍋にごま油大さじ1を入れて熱し、大根を入れて炒める。
4、大根にかるく焼き色がつくと、生姜、A、さば水煮缶を煮汁ごと入れ、
ひたひたになるくらいの水を加えて、オーブンペーパー等で落とし蓋をして
10分程煮る。
5.煮汁が少なくなり大根がやわらかくなると、(みりん、濃口を加え)味を調え
ひと煮して火を止めて、器に盛り、白髪ねぎ、一味と炒りごまをちらす。
※ かための大根の場合は、切ってから、水少々をふりかけ
電子レンジで3~4分加熱してから炒めると、早く煮えます。
京野菜の聖護院大根(丸大根)を使いましたが、
青首大根でも他の大根でも美味しく作れます。
聖護院大根は、早くやわらかくなりますので、
大根に合わせて、加熱時間を調節してください。
【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油