- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2020.10.23
ごま香る~しらすとトマトの豆腐汁
「秋の日はつるべ落とし」と言われるように
急に日の入りの時刻が早くなってきました。
木々の葉の色も少しずつ変わり、物淋しい装い…
日に日に秋が深まってきています。
今年は、10月23日が二十四節気の「霜降」
露が冷気によって霜となって降り始める頃、のこと。
霜には、まだ早いのですが、
朝晩は、随分冷えるようになり、
道行く人の装いもジャケットやコートが目につきます。
あたたかい汁物が嬉しい時節ですね。
慌ただしい朝でも、一杯のあたたかな汁物で
心身のスイッチが入ります。
温かなものを飲む(食べる)ことで、体温が上昇し、
身体は動かしやすくなり、頭すっきり、脳の働きもよくなるそうです。
そして、心もほっと和みます。
きょうは、ぱぱっと手早くできる、
だしいらずの美味しい豆腐汁をご紹介します。
だしになるのは、しらすぼしとトマト。
しらすぼしは、春が旬というイメージがありますが、
秋も旬です!
春が旬のしらすは小ぶりでプリっとした食感で、
秋が旬のしらすは冬に備えて脂肪を蓄え脂がのっているそう。
しらすぼしには、イノシン酸がたっぷり含まれ、また
トマトには、グルタミン酸が野菜の中では断トツに多いのです。
イノシン酸とグルタミン酸の掛け算で、ぐんと旨みがアップし、
だしなしで 奥深い味わいになります。
ごま油の香りも加わった具だくさんの豆腐汁。
朝食だけでなく、昼食や晩ご飯にも嬉しい一汁。
是非作ってみてください。
◆ ごま香る~しらすとトマトの豆腐汁
【材料】(約4人分)
・ごま油 大さじ1
・生姜 1かけ
・トマト 1個(大き目)
・しらすぼし 80g
・きくらげ (生)1枚
・豆腐 1丁
・塩・こしょう 各少々
・酒 大さじ2
・細ねぎ 2~3本
・白すりごま 大さじ2
・すだちや柚子など柑橘 適宜
【作り方】
1.鍋にごま油と生姜のみじん切りを入れて熱し、
香りが立つとトマトのざく切りを入れて塩少々を
をふりかけて炒める。
2.全体に油がまわると、しらすぼしと酒を入れさっと炒め、
食べやすく切ったきくらげと豆腐を入れてひと混ぜし、
水(2カップ)を加えて弱火で煮る。
3.煮立つと味をととのえて器によそい、細ねぎの小口切り、
すりごまをかけて、すだちや柚子の半切りを添える。
(しらすぼしの塩分によって、味の濃さがいろいろなので、
塩で(お好みでみりん等も加え)味をととのえる)
※ すだちや柚子の果汁を加えると、柑橘の酸がしらすのカルシウム
の吸収をよくし、またさわやかな酸味で風味がよくなります。
【今回使用したのはコチラ】