- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2019.10.13
さつま芋ご飯!
10月13日は、さつま芋の日です。
…その由来、ちょっと面白いのです。
江戸時代に焼き芋屋さんが登場し、
そのお味は栗より美味しい、と人気が出たそう。
そこで、 江戸の焼き芋屋さんが、
「栗(九里)より(四里)うまい十三里」と
( 9 + 4 = 13 )
さつま芋の美味しさをほめる洒落を言ったところ
それが評判となって、
さつま芋=十三里 になったといわれています。
また、さつま芋の産地として有名な川越が、
江戸から十三里の距離にあるから…
という説もあるそう。
さつま芋の一番の収穫期である十月、そして
十三里にちなんで、十三日を
さつま芋の日として、埼玉県川越市が定めたそうです。
さらには、旬の焼き芋は、あまりに美味しいので、
「十三里」より美味しいという意味で「十三里半」と呼ぶ、
とも言われているとか。
今が旬のさつま芋、焼き芋はもちろん美味しいですが、
ほかにも、煮物(甘く煮ても、おかず風にそぼろ煮や
肉じゃが風に煮ても…)、天ぷらや、お味噌汁、
炒めもの、サラダ等など、いろんな献立があります。
中でも、簡単手軽にできて、さつま芋のシンプルな
美味しさを味わえるのは、さつま芋ご飯!
ではないでしょうか。
ほくっとした食感にさつま芋の甘みと風味が
ご飯とよく合う、さつま芋ご飯。
食べ飽きない味で、万人に好まれる、
秋を代表する炊き込みご飯です!
また、ご飯の白に、さつま芋の黄色と赤紫、
ふりかけたごまの黒・・・色合いもきれいです。
さつま芋は、ビタミン、ミネラル、食物繊維…と色々な栄養素を
含んでいます。
さつま芋のビタミンCは、でんぷんに護られているので、熱に強く、
加熱しても壊れにくく、吸収されやすいです。
また、栄養素は、皮の周辺にとりわけ多く含まれ、また、
皮にはデンプンを分解する酵素も含まれているので
消化にいいのです。
さつま芋ご飯は皮ごと食べるので、さつま芋の栄養を
丸ごといただけます!
簡単手軽にできるさつま芋ご飯、
シンプルなだけに、ちょっとした秘訣で
さらに美味しく炊き上がります。
● お米は水(塩や酒を混ぜる前の水)に浸ける。
(調味料を混ぜた米は吸水しにくいので)
● 切ったさつま芋は水にさらす。
(あくを抜いて、色がきれいに炊き上がる)
●さつま芋は混ぜずにお米の上にのせるだけ。
● エキストラバージンごま油を炊飯時に少量加える。
(つややかに、ご飯がふっくらと仕上がる)
さつま芋の美味しい今の時季、
是非一度は作ってみてください。
◆ さつま芋ごはん
【材料】(3~4人分)
米 2合
さつま芋 1本(250~300g)
粗塩 小さじ1弱
酒 大さじ2
昆布 約5㎝角
エキストラバージンごま油 小さじ1
黒炒りごま 適宜
【作り方】
1.お米はといで、ざるにあげ(5~10分)
分量より少し少な目の水に浸けておく。
(できれば1時間以上)
2.さつま芋は皮ごとよく洗って両端を切り落とし、
皮ごと約1.5㎝角に切り、水にさらしておく。(5~10分)
3.1に塩と酒、昆布、ごま油を入れて軽く混ぜ、
上に2のさつま芋を広げて、炊飯する。
4.炊き上がると蒸らしてから、さっくりとお芋をつぶさない
ように混ぜ合わせ、お茶碗によそい、黒ごまを散らす。
※ 塩の分量はお好みで加減してください。
(さつま芋の甘みを引き出すので、少しは入れます)
※ 昆布は入れなくてもいいですが、昆布のうまみがあると
冷めても美味しいです。
【今回使用したのはコチラ】
エキストラバージンごま油