- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2021.06.07
そら豆ごはん!
今が旬の食材、そら豆。
漢字では「空豆」
空に向かってさやが付くことから、
名づけられたか。
「蚕豆」と書かれていることもありますが、
これは、さやの形が蚕(かいこ)に似ているから、また、
蚕が繭を作る初夏に美味しくなるから とも言われています。
ほかにも「天豆」はじめ、たくさんの呼び名があります。
「お多福豆」は、豆の形がおたふくのお顔に似ているから。
「一寸豆」は豆の大きさが一寸(約3㎝)だから。
「唐豆」(唐からの伝来)
「刀豆」(さやの形が刀に似ている)等など。。。
また地方によってもいろんな呼び方があります。
日本でいろいろな名前で親しまれてきたそら豆は、
世界中でも古くから食べられている食材、
ヨーロッパでも身近な野菜だそうです。
また、中国のピリ辛調味料「豆板醬」の原料でもあります。
栄養面では、たん白質やビタミン・ミネラル分が豊富、
むくみや二日酔いやイライラの解消、
高血圧や便秘の予防、血液サラサラ効果など期待できます。
梅雨時には、湿度が上がって 体内に水分がたまりやすくなり、
胃が不調になりがち。そんなときに空豆は効果的。
胃の不調は、精神的な影響も大きいですが、
そら豆には、気力を充実させる働きもあるとか。
この時季、是非食べたいですね。
そら豆、というと茹でただけでおつまみにしたり、
シンプルな食べ方が美味しいです。
きょうご紹介するのは、簡単でそら豆そのものの味わいを
楽しめる、そら豆ごはんです。
ほくっとして、ほんのり甘みがあるそら豆、
風味がほんのり移ったご飯。
旬の味の濃い時期のそら豆ならでは。
エキストラバージンごま油を加えて炊くと、
ご飯がつややかに、より美味しく炊き上がります。
仕上げに炒りごまをふりかけると、香ばしさも加わり、
見た目もひきしまります。
是非この時季、作ってみて下さい。
そうそう、そら豆は鮮度が落ちやすい野菜、
さやがきれいな緑色で、筋が茶色っぽく変色していない、
新鮮なものを選び、出来るだけ早く調理しましょう!
◆ そら豆ごはん
【材料】
米 2合
そら豆 10さや位
A【昆布 約5cm角、塩 小さじ1/2強
酒 大さじ2、エキストラバージンごま油 小さじ2】
炒りごま(黒・白)適宜
【作り方】
1.米はといで、分量の水に浸けておく。
2.そら豆はさやから出して、薄皮に包丁で切り込みを入れる。
(筋〈成長すると黒くなる、さやに付いている部分〉の反対側に
浅く切れ目をいれる)
3.1の水を大さじ3減らして、Aを混ぜ、炊き始める。
4.蒸気が出てくると2の豆を上にのせて炊き上げ、約15分蒸らす。
5.さっくり混ぜて、お茶碗によそい、炒りごまを散らす。
※ 初めからそら豆を入れるとやわらかくなり過ぎることがあるので
途中で入れていますが、やわらかくホロっとくずれるくらいがお好み
の場合、また、そら豆が大きく成長してかたそうな場合などは、
初めから入れてもOKです。
※ 薄皮は、炊き上がるとはずします。(切れ込みを入れているので、
すぐはずれます)
ただ、皮は食物繊維豊富で利尿作用があるため、一緒に食べても…。
血糖値の上昇も穏やかにしてくれます。
また、旬のそら豆は薄皮もやわらかです。
※ エキストラバージンごま油を使って、素材の味を生かしました。
が、ふつうのごま油を使うと風味豊かに炊き上がり、豆特有の
においが和らぐので、豆ごはんが苦手という方や小さなお子さんには
そちらの方が好まれるかもしれません。
【今回使用したのはコチラ】
・エキストラバージンごま油 または (白)ごま油
・炒りごま(白)
・炒りごま(黒)