- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2021.02.08
早春の香り~ふきのとう味噌
今年は、例年よりも立春が一日早い到来。
暦の上では、もう春なのですが、
まだしばらく寒い日がつづき
本当の春がやってくるのは、少し先になります。
が、
梅の蕾がふくらんでくるのを目にしたり…
だんだん日が長くなってくるのを実感したり…
菜の花など春の野菜を見かけたり…
すこしずつ春が近づいてくるのを感じます。
野菜売り場では山菜も目に付くようになってきました。
ふきのとう、たらの芽、こごみ、わらび等など…
こちら ふきのとう。
可愛い姿と清々しい萌黄色に早春を感じますね。
ふきのとうは漢字では「蕗の薹」
「薹」は、花の茎、花軸のことで、
あの長い「蕗」のつぼみの部分が ふきのとうです。
蕗には、独特の風味とほのかな苦みがありますが、
ふきのとうも、特有の風味で苦みが強いです。
この苦みや香りには、色々な栄養が詰まっています。
香り成分には、胃腸の調子を整える効果があり、
苦み成分には、免疫機能を高める働きがあると言われます。
冬眠から目覚めた熊は、最初にふきのとうを食べる、
と言われていますが、ふきのとうにはミネラルや食物繊維が豊富で
新陳代謝を活性化し、身体をシャンとさせる働きがあるそう。
冬眠明けの熊が口にするのも、理にかなっているのでしょう。
中には、アクと苦みがつよくて、食べにくい、という方も
いらっしゃるかもしれません。
ふきのとうの苦みは、油で調理することで緩和され、
また、お味噌との相性が抜群です。
きょうは、ふきのとうと赤味噌を合わせた、
ふきのとう味噌を紹介いたします。
最初に、ふきのとうを黒ごま油で炒めるので、
ふきのとうのほろ苦さとごま油の香ばしさが相まって
食欲をそそる風味。ふきのとうの苦みが和らいで、
食べやすくご飯が進む味です。
(ふきのとうの苦みがお好きな場合は、黒ごま油のかわりに
エキストラバージンごま油を使ってください)
炊き立ての白ご飯の上にのせるのはもちろん、
おにぎりののせ焼き目をつけた、ふきのとう味噌の焼きおにぎり、
また、こんがりと焼いたお豆腐の上にのせてもよし…
いろいろ使えます。
是非作ってみて下さい。
◆ ふきのとう味噌
【材料】(作りやすい分量)
ふきのとう50g(小さめ約10個)
黒ごま油 大さじ1/2
赤味噌 35~40g
A【酒・みりん 各大さじ1、砂糖 大さじ1/2~1)】
白炒りごま 適宜
【作り方】
1.赤味噌とAを混ぜておく。
2.ふきのとうは、洗って粗みじん切りにし、手早く
油を熱したフライパンに入れて中弱火で炒める。
3.全体に油が回ると、1を加えて混ぜ、弱火にして
焦がさないように混ぜながら水分をとばすように
2~3分火を通し、味をととのえる。
4.器に入れて炒りごまを散らす。
※ 味噌は銘柄により塩分が異なるので、加減。
甘さは、お好みで調節してください。
冷蔵庫で10日程保存可。
【今回使用したのはコチラ】
白炒りごま