- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2021.04.16
春は揚げ物~ねぎ坊主の天ぷら・ねぎのかき揚げ
春は揚げ物。
枕草子の冒頭の「春はあけぼの」をもじったものです。が
春が旬の野菜や山菜などの揚げ物はとても美味しいです。
春の山菜・野菜は、ほのかな苦みがあるものが多いです。
ただ、天ぷらなどの揚げ物にすることで、
その苦みはやわらいで、むしろ味のアクセントになります。
揚げたてのほくっとした口当たりに、
ほのかな苦みと独特の香りが油の風味と相まって
絶妙の味!
また、山菜(野菜)は油で揚げることで、アクが抜け、
素材が持つ、β₋カロチンなど脂溶性ビタミンは
体内に吸収されやすくなって、一石二鳥なのです。
さて、今日ご紹介する揚げ物は…
、
こちら、ねぎ坊主です。
皆さまご存じのことと思いますがねぎ坊主は、ねぎの花。
薄皮の中に小さなたくさんの花が集まっています。
ねぎ坊主ができるのは、だいたい4月から5月にかけて。
数年前まで、ねぎ坊主が食べられるとは思わなかったのですが、
天ぷらにすると、すこぶる美味。
カリッとした衣の中にふわっとやわらかな食感、そして、
ほのかな苦みある、穏やかなねぎの風味が広がります。
その上、ねぎ坊主には、種を作るために、たくさんの栄養が
集まるので、とても栄養豊富です。
近年は毎春、ねぎ坊主を天ぷらにして楽しんでいます。
薄皮が開く前の蕾、やや小ぶりのものがお勧めです。
ねぎ坊主ができると、ねぎの葉はかたくなります。
かたくなった葉はざくざく切って、かき揚げにしました。
今が旬の桜えびやしらすを合わせると、春の味が深まります。
かき揚げはまとまりにくく、油の中でばらけて上手く揚がらない
と聞くこともありますが、あまり気にせずに揚げましょう。
まとまりから外れた部分はカリッと香ばしくて、美味しい。
これは手作りならでは!です。
揚げる油は、エキストラバージンごま油!
素材の持ち味を生かして、カラッと風味よく揚がります。
かき揚げには白炒りごまをしのばせます。
春の主役を引き立てるごま製品…!
桜はそうそうに葉桜となりましたが、
食で 行く春を楽しみましょう。
◆ ねぎぼうずの天ぷら・ねぎのかき揚げ
【材料】(3~4人分・作りやすい量)
・ねぎ坊主 20個くらい
・ねぎ 適宜(100g くらい)
・桜えび 1つかみ(乾燥でもOK)
・薄力粉・片栗粉 各大さじ1強
A【薄力粉・冷水 各大さじ5、片栗粉・酒 各大さじ1】
エキストラバージンごま油 適宜
白炒りごま 小さじ1
塩・めんつゆ 各適宜
【作り方】
1.ねぎぼうずとねぎは、洗って水分をよく拭き取る。
ねぎは7~8ミリ幅の小口切りにし、桜えびと合わせておく
2.片栗粉と薄力粉をポリ袋に入れて混ぜておく
3.Aをざっくり混ぜる。(粉っぽさが残るくらい)
4.エキストラバージンごま油を170~180℃に熱し、ねぎ坊主を
2の袋に入れて粉をまぶしてからAの衣をくぐらせて揚げる。
5.ねぎと桜えびも2の中で粉をまぶしてから1の衣と炒りごまも混ぜ
スプーンですくって直径5㎝位の大きさに軽く広げて揚げる。
※ 塩、あるいは、めんつゆを添えてどうぞ。
【今回使用したのはコチラ】
エキストラバージンごま油
炒りごま(白)