- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2019.01.24
根菜の素揚げ~くわいとごぼう
連日、寒い日がつづきます。
今は、一年で一番寒いとされている寒(かん)の時期。
寒は、二十四節季の小寒と大寒の期間、
今年は寒の入りは1月6日、寒の明けは2月3日、
まだしばらく冷え込む日がつづきます。
寒い時季には、冬が旬の野菜がおいしくなります。
とりわけ、土の中で育つ根菜。
気温が低いと成長がゆっくりになり、
根菜はじっくり時間をかけて大地のミネラルをたっぷり蓄えていきます。
そして、甘みや旨みが増して、栄養価も高くなるのです。
さて、きょうは、根菜の中ではあまり一般的でないこちら…
…くわいです。
くわい、といえば、お節料理の煮物が定番。
芽が出ている姿から、おめでたい縁起物として
使われています。
食用としているのは、日本と中国だけだそうで、
ほくっとした食感とほろ苦い風味が特徴、
なのですが、あまり人気のある食材とは言えません。
根菜の中で、ほかのものと比べるとちょっと高いくわいですが、
年が明けてしばらくすると、一気に価格が下がり、
手頃な値段となります。
我が家では、お節の中、煮含めたくわいは、
苦い…とあまりお箸がのびなかったのですが、
調理法をかえてみたところ、
「美味しい♪」とあっというまになくなりました。
それがこちら…
…くわいの素揚げです。
ほくっとした食感は栗のようで、
苦みは緩和されて、むしろアクセントになっています。
小粒のものを丸ごと揚げて、
大きめのものは、スライスしてから揚げました。
チップス風のこちらはカリカリッとした歯ごたえ。
それぞれ食感がいいです。
そして、
くわいだけでなく、同じく根菜のごぼうも素揚げにしました。
ごぼうも、揚げると甘みが際立って美味しいです。
素揚げに使ったのは、くっきんぐせさみおいる。
白ごまを焙煎せずに搾った油なので、全くクセがなく、
天ぷらからフライ、炒め物など万能に使えます。
くっきんぐせさみおいるだけでも、もちろんいいのですが、
今回は、ごま油を少し足して、ごまの香りを少し出してみました。
お好みで、お試しください。
いろんな野菜を美味しく食べて、
冬の寒さにまけずに元気に過ごしましょう。
◆ くわいとごぼうの素揚げ
【材料】(約4人分)
ごぼう 適宜(1/2本)、くわい 適宜( 20個くらい)
片栗粉 適宜、 (あら)塩 少々
A【くっきんぐせさみおいる 適宜、 ごま油 少々】
【作り方】
1.揚げ鍋(フライパン)にAを注ぎ入れて(高さ2㎝くらい)
160℃くらいに熱する。
2.ごぼうは洗って、皮をアルミホイルでこそげるように落として
(皮は多少残っていてOKです)5㎝長さに切り、縦半分に切る。
(太い場合は縦十字に切り、細い場合はそのまま)
3.くわいは薄皮をむく。(大きいときは縦半分に切る)
4 .2と3に片栗粉を薄くまぶしつけて、油で揚げる。
5分ほど揚げると、ひき上げて、塩を全体にふりかける。
※ くわいはアクがありますが、揚げる場合は、アク抜き不要です。
※ くわいはチップス風に揚げるときは、約3ミリにスライスして
きつね色に色づくまで揚げる。
【今回使用したのはコチラ】
くっきんぐせさみおいる