- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2015.06.22
トマト田楽~京風ごま味噌
きょうは夏至。
一年で、最も昼が長く、夜が短い日です。
昼の時間の長さを、冬至と比べると、
どれくらい違うと思われますか?
日本では、4~5時間も差があるようです。
昼時間が長いと、一日が長い気がして、
何やら嬉しいです。
外国での夏至事情は、というと、
南半球では、この日は、日本の冬至と同様、
夜時間が長いのです。
(夏至…という言い方をしないかもしれません)
そして、北欧では、日照時間が短くて冬が長いという土地柄、
昼間の長い期間は待ち焦がれており、
とりわけ夏至は、お祭りをするほど、大切な日だそうです。
さまざまな国で賑やかな夏至祭が催されており、
スウェーデンでは、国中が週末休みになるとか。
日本は、というと、
三重県で、日本ならではの夏至祭が行われています。
伊勢にある二見興玉神社の夏至祭。
夏至の日に、夫婦岩の前で、日の出と共に禊(みそぎ)をする
お祭りです。
夏至の時期(夏至の日の前後2カ月だけ)、二見浦では、
夫婦岩の間から朝日が昇るのが見えるそう。
夏至の夜明けに、白装束に身を包んだ人々が海に入って、
祝詞を唱えながら、夫婦岩に向かって歩いていく…
…神秘的な光景でしょうね。
さて、
冬至には、全国的に、柚子風呂に入り、
そして、かぼちゃを食する風習がありますが、
夏至の日には、何かあるのでしょうか?
かねてから気になっていたので、ちょっと調べてみたところ、
ないわけではなく、地方によって様々なようです。
・ 関西では、この日にたこを食べる習慣がある。
・ 関東では、新小麦で焼き餅をつくり神様にお供えする。
・ 尾張の一部の地方では、いちじく田楽を食べる風習がある。
…等など。
関西人の私、たこ と言えば、関西では、七月初めの半夏生の日、
と思っていたのですが…?!
半夏生は、夏至から11日目(今年は7月2日)。
昔は、田植えをこの日までには終わらせる目安の日だったと
聞きます。稲が、大地にしっかりと根づくことを祈願して、
しっかり地に付いたら離れない蛸を食べる、と言われています。
かつて、夏至の頃は、まだ田植えが終わっていない繁忙期、
決まった食習慣が定着するには、忙しすぎたのかもしれません。
さておき、
尾張地方でいただく、といういちじく田楽、が気になって
食べてみたくなりました。が、
いちじくが入手できなかったので、代わりと言ってはなんですが
トマトで田楽を作ってみました。
炒めたトマトは、味が凝縮され美味しく、
白味噌に練りごまを加えた、甘味のある香ばしいごま風味の
田楽味噌と好相性です。
◆ トマト田楽~京風ごま味噌
【材料】(約4人分)
トマト 小4個、 ごま油 大さじ2、 薄力粉 少々
塩 少々、 青味(ここでは、三度豆と枝豆、ほか
スプラウト、青じそ、など)
田楽味噌【西京味噌 50g、 白練りごま 小さじ2
酒 大さじ1~2、 うす口醤油 少々】
【作り方】
1.田楽味噌の材料を耐熱容器に入れて混ぜ、
電子レンジで2分ほど加熱する。
(30秒ごとに、出してかき混ぜる)
2.トマトは、横半分に切り、切り口を上にして、
すわりがよいように、底になる部分を平らに切る。
(ヘタの部分も取り除く)
3.フライパンにごま油を熱して、1のトマトの切り口に
薄力粉をかるくまぶして、切り口を下に入れる。
動かさずに、そのままま中弱火で焼き(1~2分)、
かるく焼き色がつくと返して少し焼く。
4.切り口を上にして、器にのせ、上に1の田楽味噌を
のせ、青味を飾る。
※ 田楽味噌は、味噌の味によって、みりんを足したり、
好みの味加減にして下さい。
※ 西京味噌を使いましたが、赤味噌など、お好みの
お味噌でどうぞ。
(残った田楽味噌は、なすやこんにゃくを炒めたり、
お味噌汁を作るときに足したり…色いろ使えます)
【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油