- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2016.05.31
ごまの香りが決め手の海苔巻
先日、初めて、キンパを食しました。
キンパ、とか、キムパブとかいうそうですが、
キム=海苔、バブ=ご飯の意味で、
韓国風の海苔巻きのことです。
具を中心にご飯と海苔で巻く、というところは、
日本の海苔巻きと同じ、なので、見た目は日本の海苔巻きと
そっくりです。
それもそのはず、日本の海苔巻に由来し、だんだん韓国独自の味に
なっていったようです。
そして、そっくりの見た目と違って、味や風味はけっこう違います。
決定的に違う点は、ご飯です。
日本の海苔巻きは、お寿司の一種であり、
ご飯=寿司飯=酸味のあるご飯。
家庭によっては、かなり甘みもあるかもしれません。
一方、韓国風の海苔巻きのご飯は、たいてい、
ごま油と塩を混ぜ込んだもの、全くすっぱくなく、
ごまの香りが香ばしいご飯です。
酸味のない海苔巻き、というのは、
お寿司の海苔巻きしか知らなかった私には、
衝撃的で新鮮でした。
酸っぱいものが苦手なお子さん(大人も)
キンパならきっとお箸が進むでしょう。
ちなみに、ごま油が入っているおかげか、
キンパは、冷めてもかたくなりにくい、というところも嬉しいです。
そして、具は、ナムル(ごま油と塩で味付けしたゆで野菜)など
野菜たっぷりでヘルシー。
あと、卵焼き、牛肉のしぐれ煮やそぼろ煮のようなもの
が入ってボリュームもあり。
野菜は、にんじん、えんどう豆のほか、ほうれん草、春菊、ピーマンなど
旬のもの、胡麻和えに合う野菜なら何でもいけます。
昔ながらの日本の海苔巻き…甘辛く煮つけた干瓢やしいたけ、
卵焼き、みつば、かまぼこ…といった具の伝統的な巻き寿司を
受け継ぎながら、一味違う海苔巻き キンパの味も
ときどき作っていきたいものです。
◆ごまの香りが決め手! キンパ(韓国風海苔巻)
【材料】
ご飯 1合分(約300g)、 海苔(全形) 2枚
A【塩 少々、 金ごま油 小さじ1弱、 白炒りごま 大さじ1】
牛肉こま切れ 70g、 卵 1個、 にんじん 1/2本、
スナップえんどう(絹さや) 約10本、生姜 1かけ、
金ごま油・白すりごま・塩・酒・みりん・醤油 各適宜
【作り方】
1.ご飯にAを混ぜておく。
2.卵は塩・みりん各少々を混ぜておく。フライパンにごま油少々を
熱したところに入れて、大きくお箸をまぜて炒り卵にする。
3.2のフライパンにごま油少々、牛肉を入れ色が変わると、
酒・みりん・醤油(各大さじ2/3くらい)をからめ、水分をとばす。
4.にんじんの細切り、スナップえんどうは歯応えを残してゆでる。
スナップえんどうも細切りにし、それぞれ、みりん、塩、
白すりごま、金ごま油 各少々を混ぜておく。
5.海苔をさっと炙り、まきすにのせる。海苔の手前は1cmくらい、
向こう側を3~4cmあけて1のご飯を薄く均一に広げる。
2、3、4の具をまん中より少し手前にのせて、具の手前のご飯を
具の向うのご飯に重ねるようなつもりで、まきすごとぐるっと一巻き
する。そのままぐるっと巻き、しっかりと巻く。
6.そのまま10分ほどおいて、全体をなじませてから切り分ける。
※ 海苔の黒、ご飯の白のほか、4色―赤、黄、緑、茶色が
具に入っていると、彩りがいいです。
赤=にんじん、赤ピーマン
黄=卵、コーン、たくあん
緑=青菜、えんどう豆類、きゅうり、オクラ等など…
【今回使用したのはコチラ】