- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2017.07.06
素麺の寒天よせ~七夕に
明日は7月7日、七夕です。
先日から、日本各地のお天気は荒れ模様。
台風の通過、梅雨前線の停滞で、大雨になるところもあり、
土砂災害も心配…何事のないことを祈るばかりです。
さて、「七夕」は五節句の一つです。
「五節句」は、中国の暦法で季節の変わり目のこと。
暦で 奇数の重なる日に、その季節の植物から生命力をいただき、
邪気を祓う、という目的で始まったようです。
一月七日=七草の節句(数字は重なっていませんが…)
三月三日=桃の節句、五月五日=菖蒲の節句、九月九日=菊の節句、
そして、七月七日は 笹の節句です。
笹に、願い事を書いた短冊を付けたり、色紙で飾りつけをしたりする
風習は誰もがやったことがありますね。
そして、七夕といえば、牽牛(彦星)と織女(織姫)が天の川を渡って
年に一度 めぐり逢える、という伝説があります。
牽牛は「わし座のアルタイル」 で、織女」「こと座のベガ」のこと。
ただ、梅雨の夜空は、たいてい雨が降っているか曇っているか、
星が見えることは あまりありません。
そのかわりと言ってはなんですが、
食卓に 天の川と星を演出するのはいかがでしょうか。
白く流れるような素麺を、天の川に見立て、
寒天で冷やし固めた涼しげな一皿です。
七夕の日には、いつの頃からか、そうめんが行事食のように
なっています。
平安時代から、宮中では七夕にそうめんが食べられていた、とも
伝わっています。(当時は、そうめんの原型である「索餅(さくべい)」
というお菓子だったとか。。。)
急に蒸し暑くなるこの季節、口当たりがいいので、
食欲が落ちている時でも、するっと喉を通ります。
見た目にも涼しく一品。是非お試しください。
◆ 素麺の寒天よせ
【材料】(約4人分】
素麺 1把
粉寒天 4g、 だし500cc、 塩 少々、みりん 大さじ1
オクラ 5本、 カニかま1/2パック、 プチトマト(赤・黄合わせて)4個
錦糸卵【卵1個、塩ひとつまみ、砂糖・酒 各小さじ1/2、ごま油 少々】
加減酢【だし 約大さじ5、 酢・うす口醤油 各大さじ1、
濃口醤油・ごま油 各少々】
白すりごま 適宜、 青じそなど青味
【作り方】
1.錦糸卵を作る。
(卵をわりほぐして、塩、砂糖、酒を加え混ぜ、ごま油を熱した
卵焼き器(フライパン)に流して薄く焼き、細く切る)
2.素麺はゆでてよく冷水で洗い、ざるに上げる。
3.小鍋にだしと粉寒天を入れて火にかけ、塩とみりんも加え混ぜながら
煮溶かし、沸騰してから約2分弱火で火を通す。
4.流し缶をさっと水にくぐらせて、3を少し流し入れ、2のそうめんを
適量のせ(流れるように)3を静かに半分ほど入れる。
5.ゆでたオクラの小口切り、ほぐしたカニかま、薄切りにしたプチトマト、
錦糸卵を彩りよく置いていき、残りのそうめんも少しのせ、残りの
3を静かに流し入れる。
6.冷やし固めて切り分け、加減酢とごまをかけていただく。
※ 上記の分量で、15×13cmの流し缶1つ分です。流し缶以外に、
バットやタッパーなど保存容器、あるいは、 ガラスの器でも。
※ 粉寒天は、1袋4g入りの小袋入りが多いので、それを1袋使う。
寒天は、だしにふり入れて、最初は中火。ふつふつ静かに煮立つ状態で
鍋底を混ぜながら2分ほど煮る。
※ 加減酢は、お好みで酢の量を調整してください。
めんつゆやポン酢なども合います。
※ 4→5の置き方は、お好みでどうぞ。
具材は、赤・黄・緑が入ると彩りが美しいです。
( 海老やカラーピーマン、きゅうりやみつばなど)
【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油