- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2024.05.01
筍の天ぷら
五月となりました。
風薫る、新緑が目に鮮やかな季節の到来です。
GW(ゴールデンウィーク)も後半戦。
今年は、新型コロナ5類移行後初となるGW、
京都は、観光客であふれています。
歴史的ともいえる円安の影響もあってか、海外からの
観光客がコロナ以前よりも増えているようです。
さて、
春たけなわという時期も過ぎつつありますが、
ふと気が付くと、我が家では例年にくらべて、
筍が食卓に上がっていません。
それもそのはず、今年の京都は、筍が例年になく不作だとか。
過去30年で最も不作、とも言われているそうです。。。
ただ、不作ではあるけれど、収穫量が少ないだけで、
美味しい筍が毎日採れているそう!
とは言え、春限定の味は、毎年楽しみたいものです。
ほかにはない、また、年中入手できる水煮筍では味わえない
風味のよさ、そして独特の心地よい食感。
筍のない春は、桜のない春のように味気ないものです!?!
皆さまは、筍料理で何がお好きでしょうか?
相性のいいわかめと炊き合わせた若竹煮、
鰹節をたっぷりきかせた土佐煮などの煮物。
筍の炊き込み飯やちらし寿司など、ご飯もの。
天ぷら。木の芽和え。シンプルな焼き筍。
他にも炒めたり、若竹汁など汁物の具にしたり、
多彩な味わい方がありますね。
きょうご紹介するのは、我が家で人気の
煮物と、煮物からの天ぷらです。
煮物は、相性のいいわかめと合わせて、
濃いめのだしで薄味にたいたもの。
たっぷり目に作って、煮物を楽しんだあと(翌日)は
天ぷらにします。
サクッと揚げたての筍。一口食べると、味がしゅんだ筍の風味が
口の中に広がり、絶妙!
もちろん、天つゆも塩も不要、そのままいただきます。
衣に加えた木の芽の葉が、香りよく、見た目のアクセントにも
なっています。
エキストラバージンごま油で揚げると、
筍の風味や旨みがしっかり引き出され、
油切れよく、カラッとあっさり仕上がります。
穂先はもちろん、ちょっとかための根元の部分も美味しいです。
熱々が一番ですが、冷めても美味しいので、お弁当にもピッタリです。
煮物の残りを天ぷらにする、というよりも、
天ぷらが食べたいから、煮物を作る、という感覚。
筍を二度楽しめます。
筍の季節が終わるまでに、是非作ってみてください!
筍の天ぷら
【材料】
・筍の煮物 約150g(下にレシピあり)
・薄力粉 大さじ1~2
・衣
【冷水 大さじ5、薄力粉 大さじ2強、片栗粉 大さじ1強、ベーキングパウダー 小さじ1/2】
・木の芽 適宜(葉をばらす)
・エキストラバージンごま油 適宜
【作り方】
①筍の煮物は汁気をとっておく。
②鍋にエキストラバージンごま油を170℃くらいに熱する。
③衣の材料をざざっと混ぜ、木の芽も加える。①の筍に薄力粉をかるくまぶし、衣をくぐらせて、そっと②の油に入れて揚げる。(2~3分)
※市販の天ぷら粉を使うときは、表示に従って衣を作って下さい。
筍とわかめの煮物(若竹煮)
【材料】
・ゆで筍 1本(200~250g)
・塩蔵わかめ 約30g
・A
【濃いめのだし 300㏄、酒 大さじ2、みりん・砂糖・うす口醤油 各大さじ1、塩 少々】
・木の芽 少々
【作り方】
①筍は、穂先(7cmほど)は放射状に6等分に切り、残りは7~8mm巾の輪切りにする(太いところは半月切り、あるいはいちょう切りに)
②わかめは洗って食べやすく切る。
③鍋にAを入れて火にかけ、煮立つと①を入れて落とし蓋(またはクッキングペーパー)をのせ、10分ほど煮る。わかめを加えてひと煮して火を止め、そのまま粗熱をとる。
④器に盛って木の芽を散らす。