- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2022.12.07
大根のごま酒粕煮
師走に入って、寒さが厳しくなってきました。
12月7日は二十四節気の「大雪」
本格的な冬の訪れで、平地でも雪が降る頃…です。
言葉通り、北海道や北陸では雪が続いて積雪が多くなるところもあり、
これからますます冷え込みが、強まるようです。
冬型の気圧配置になり気温が下がり、空気が乾燥する中、
体調を崩さないように気を付けていきたいものですね。
師走の京都、といえば、
冬の風物詩「大根だき」が有名です。
大根だきは、寺院などで大根を煮たものを参拝者に振る舞い、
仏前にお供えする年中行事。
大鍋でやわらかく煮込まれた大根を、
この冬の無病息災を祈っていただきます。
(コロナ禍で中止になるところもありますが、
大根炊きで有名な千本釈迦堂、了徳寺では今週行われます)
冬が旬の大根。
寒さが厳しくなると、大根は凍らないようにら糖分を増していきます。
自然の力は素晴らしいですね。
夏の大根は、辛みが強かったり、かたかったり…
煮炊きするには適していません。
これから寒くなる時季の大根は、
甘みが出てみずみずしく、炊いても、生のままでも美味しいです。
きょうは、大根を酒粕と合わせて、炊きました。
日本酒は冬に仕込まれるので、酒粕もだんだん
出回っきて、これからがまさに旬です。
酒粕は、栄養の宝庫。
食物繊維やビタミンB群が豊富でなことに加え、
酵母の働きもあり、便秘の予防や腸内環境の改善、美肌効果、
免疫力アップなどの嬉しい効果が期待できます。
栄養たっぷりの酒粕にごまねりねりを加えて大根を煮たので、
だしを使わずとも、コクのあるいい味が出ます。
じゅわっと味がしゅんだ大根と油揚げの美味しさは格別。
今回は彩りよくにんじんを加えましたが、
里芋、ごぼうなど、根菜を合わせても美味しいです。
これからの寒い時季に嬉しい味わい深いあたたかな煮物。
是非作ってみてください。
大根のごま酒粕煮
【材料】(約4人分)
・大根 1/4本(約300g)
・にんじん 小1本(約100g)
・油揚げ 1枚
・生姜 1かけ
・塩 少々
・ごま油 大さじ1/2
A【酒 大さじ3、みりん・うす口醤油 各大さじ1】
B【酒粕 50g、ごまねりねり(白)・白みそ 各大さじ1強】
・水 1カップ強
・三つ葉等青味 少々
・七味とうがらし お好みで
【作り方】
①大根は約1cm幅の半月切りに、にんじんは約7㎜幅の輪切りに、
油揚げは短冊切りに、生姜は千切りにしておく。
②Bを混ぜておく。(酒粕がかたい場合は、水少々と混ぜ、電子レンジ加熱してすこしやわらかくしておく)
③鍋にごま油、生姜を入れて弱火にかけ、香りが立つと、
にんじんを入れ炒める。大根も加え、塩少々をふりかけて一炒めし、油揚げも加える。
④A、Bと水を加え、全体に混ぜ煮る。
(ひたひたくらいで煮る)
⑤10~15分、煮汁が少なくなり、程よいやわらかさになると、
味をととのえて、火をとめる。
⑥器に盛り、三つ葉を散らし、お好みで七味をかける。
今回使用したのはコチラ