- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2020.04.27
春の出合いもの 若竹煮
春の味覚、というと色々ありますが、
日本を代表する春の食材、といえば筍!
「竹冠に旬」という字面からもうかがえるように
季節感あふれる山菜です。
成長が早く、10日間(旬)で竹になるということから
「筍」の字になったとか。
食感がよく、独特の風味とうまみは、
春の掘り立ての筍ならではのものです。
今は、多くの方々が、ステイホームしている時。
コロナウィルス感染予防のために、家からほとんど
外に出ていない人も多いことと思います。
ストレスがたまったり… 気力が減退していったり…
テレワークの仕事に集中できなかったり…
ということもあるでしょう。
筍は、そんな不具合を解消する働きがあるのです!
筍をゆでると白い小さな粒状のものが出ますが、
これは「チロシン」というアミノ酸の一種で、
疲労回復や、脳を活性化してやる気や集中力を高める
効能があるそうです。
それから、豊富に含まれているパントテン酸というビタミンは、
ストレスの緩和に効果的だとか。
そして、豊富な食物繊維は、腸内の環境を整えてくれ
免疫力アップの働きがあるそうです!!
低カロリーな上、食物繊維が多いことで
皮下脂肪や内臓脂肪をつきにくくなるそうなので、
ステイホームで運動不足になりがちな方にもおすすめです。
きょうは、春の「出合いもの」
筍とわかめの煮物「若竹煮」を紹介いたします。
「出合いもの」というのは、同じ季節に出回る旬のもので、
食材として相性がいいもの、日本料理でよく使われます。
季節の海の幸、山の幸、里の幸、など旬の食材を
組み合わせることで、お互いの味や香りが一層引き立ち、
旬の味覚、季節感を味わい、楽しむことが出来ます。
冬なら、ぶり・大根。
夏なら、にしん・茄子。
そして、春は「筍・わかめ」
筍とわかめの「若竹煮」は、
筍の代表料理で、旬の和食献立でもあります。
簡単な煮物なのですが、なかなか美味しく煮つけられない…
味がぼやけている…
という声をきくことがあります。
煮るだけの簡単な作り方ですが、
しっかり旨みのきいた濃い出汁をとったり、
追いがつお…仕上げにかつお節を足したりすることで
美味しく仕上がります。
今回ご紹介するのは、煮込む時間が短く、出汁なし
で作る若竹煮。
秘訣は、煮る前に、エキストラバージンごま油で炒めること!
炒めてから煮ることで、あっさりした中に、コクのある
美味しさになります。
あと、筍に少しえぐみがあるときは、
油でコーティングすることで、えぐみが緩和されます。
エキストラバージンごま油なら、筍本来の
風味やうまみが味わえます。そして、
ごまの免疫力アップの力も加わります。
是非作ってみてください!
春の出合いもの 若竹煮
【材料】(3~4人分)
・ゆで筍 300g
・塩 少々
・エキストラバージンごま油 大さじ1~2
・わかめ 70g(正味)
・かつお削り節 7~8g (ミニパック約3個分)
・A
酒 大さじ4
みりん 大さじ2
うす口醤油 大さじ1
・濃口醤油 少々
・木の芽 適宜
【作り方】
①わかめは、食べやすく切り、軽くしぼっておく。生わかめなら、さっとゆでてから。塩蔵なら、水洗いして、水に浸けて塩抜きしてから。乾燥なら、水に浸けてもどしてから。(浸水は3分くらい、長いとやわらかくなり過ぎます)
②筍は、食べやすく切る。穂先は縦に4等分、真ん中のへんは、輪切りに、下の方は、半月切りにする。
③フライパンに油を熱し、筍(穂先以外)を炒める。塩少々を全体にふりかけ、かるく焼き色がつくくらい。
④穂先も加え一炒めし、Aの調味料を回し入れ、ヒタヒタになるまで水を入れ、煮立つと、かつお節とわかめも加えて煮る。
⑤中弱火で煮て、煮汁が少し残っている状態で濃口醤油を入れて味をととのえる。
⑥煮汁がなくなる前に、火を止めて器に盛り、上に木の芽を散らす。
※ かつお節は、だしパックやお茶のパックに入れて使うと
見た目がすっきりします。
今回使用したのはコチラ