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今日(京)のおばんざいなぁに
2024.03.05

ふきのとう味噌

3月5日は二十四節気の啓蟄(けいちつ)。
「啓」は開く、「蟄」は土の中で冬ごもりしている虫、
「啓蟄」は「冬籠りの虫が這い出る」という意味で、春の季語です。

啓蟄の期間(3月5~19日)を3つに分けた七十二候でも
今(初候:3月5~9日頃)は、蟄虫啓戸(冬籠りの虫が出て来る)。

陽射しが日に日に春めいてきて、大地があたたかくなり、
早春の気配を感じて目覚めた虫が土の中から出てくるのですね。

土の中から顔を出すのは虫だけではなく、植物も!
いろいろな山菜が採れる季節の到来です。

春の山菜と言えば、
うど、わらびやぜんまい、タラの芽、コゴミ等いろいろあります。

私が一番春を感じるのは、ふきのとう。
ふきのとうは、ふきの蕾の部分、
花開いて花が終わると、地下茎から伸びてくるのが
いわゆる食用の「ふき」です。

可憐なフォルムで春を告げるふきのとう。
土や雪から顔を出す姿は何とも可愛らしいのですが、
食べると、独特の苦み、えぐみがあります。

ふきのとうに限らず、春の山菜は苦みのあるものが多いです。
動物は、寒い冬の間、体内に栄養を蓄え厳しい冬を乗りきります。
そして
暖かくなると、冬に溜め込んだ老廃物や脂肪を排出しようとします。

このとき、冬から春への身体の変化を助ける働きをする、
と言われているのが「苦味」のある山菜。

春の山菜はミネラル豊富で、
その苦味成分には、新陳代謝の活性化を促す働きがあります。
そして、香りが食欲を増進させ、消化を助けてくれます。
春に苦みある山菜を食べるのは理にかなっているのです。

古くから「春の皿には苦味を盛れ」と
ことわざでも言われていますが、
これは春には苦いものを食べるのが身体にいい、という言い伝え。
栄養学などなかった時代に、昔の人は旬の食べ物で身体を養生して
いた…
素晴らしいです。その知恵に感謝、そして、
旬のものを食べることで健康を維持できる…自然に感謝です。

冬眠から目覚めた熊が最初に口にするのは「ふきのとう」だとも
言われています。

私たちも、先人や熊にならって(?)、
春の山菜を食して
身体を目覚めさせ、新陳代謝を促しましょう。

今日ご紹介するのは、ふきのとう味噌。
苦みのあるふきのとうと甘辛い味噌とが相まって
ご飯と相性バツグンの一品。

美味しさの秘密は、白ごまねりねり。
ごまの風味と香りが加わることで、ふきのとうの苦みやクセが緩和
され、
ほろ苦さがアクセントのおかず味噌になりました。

お豆腐や厚揚げに合わせたり、おにぎりにのせて焼きおにぎりにしても
香ばしくて美味。
春を呼ぶ一品、是非作ってみてください。

ふきのとう味噌

 【材料】
・ふきのとう 40g
・塩 少々
・白味噌 40g
・A
【砂糖・みりん・酒 各大さじ1】

・白ごまねりねり(白練りごま) 大さじ1
・白すりごま 小さじ1
・炒りごま(白・黒) 各適宜

 

【作り方】
ふきのとうは洗って、さっと塩ゆでして冷水にとり、絞って粗みじんに刻む。

②白味噌とAの調味料を小鍋に入れて弱火で練り混ぜる。全体によく混ざって、火が通ると①も加えて混ぜ、一煮立ちすると火を止めて、すりごまを混ぜる。

※厚揚げやおむすびにのせて炒りごまを散らしてサッと焼いたり、冷ややっこにのせてそのままいただいたり、お好みに仕上げてください。

 

今回使用したのはコチラ

●ごまねりねり(白)

●すりごま(白)

 

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