- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2024.12.06
ふろふき大根~ごま味噌だれ
はやいもので、師走。
そして、明日は二十四節気の一つ「大雪(たいせつ)」、
大雪は今年は12月7日にあたります。
(大雪の期間は、12月7日~20日)
「大雪」は文字通り、雪がたくさん降る時期という意味で
雪国ではいよいよ本格的に雪の季節、積雪の量が増え始める頃です。
実際、北海道など北日本では、数日前から冬型の気圧配置になり、
寒気は南下して全国的に気温が下がり、いよいよ冬の到来です。
さて、大雪の頃に旬を迎える滋養のある食べ物を食して、
寒い時季を健康に過ごしていきたいものです。
これから、美味しくなる野菜の一つが大根。
京都の師走の風物詩に、大根焚き(だいこだき)があります。
実際は12月だけでなく、11月から2月かけての冬の行事で、
寺社等で無病息災を願って大根を煮たものが参拝者に振る舞われます。
寒い日に、やわらかく味がしみた大根をあつあつでいただくのは、
何よりのご馳走、身体も温まりますね。
大根は12月に入って、少しずつ値段も下がってきて、
寒さとともに甘みが増して美味しくなってきました。
きょうは、やわらかくだしがしゅんだ大根に、
味噌だれをかけていただくふろふき大根をご紹介します。
ふろふき大根…というと手間がかかるイメージがあるかもしれません。
大根を面取りしてじっくり煮込んで、そして味噌だれを配合して煮て…
確かに時間は少々かかりますが、大根は、火にかけて放っておけるし、
また、味噌だれは電子レンジを使って時短しています。
大根も電子レンジ加熱すれば時短はできますが、
ここは大根を美味しくいただくため、丁寧に鍋でじっくりと煮ています。
米のとぎ汁で下ゆですることで、透明感ある白っぽさに仕上がり、
また見た目だけでなく、大根特有の苦みやクセがなくなって
味がよくなるのです。
あっさりとだしがやわらかくしみこんだ滋味豊かな大根に
とろりとほの甘くまったりとコクのある味噌だれが絶妙。
心に染みる、ほっとする味わいです。
味噌だれは、赤味噌、合わせ味噌、白味噌、お好みでいいのですが、
今回は、白味噌に白ごまねりねりを混ぜ込み、コクと風味ある味に
仕上げました。大根との相性がとてもいいです。
いろんな食品が値上がりする中、財布にもやさしい献立です。
是非作ってみてください。
ふろふき大根~ごま味噌だれ
【材料】(約8コ分)
・大根 大1本(真ん中の辺りを使う)
・昆布 約7㎝角(鍋に入れ水に浸けておく)
・米のとぎ汁 適宜(なければ生米 大さじ1~2)
・塩 小さじ1/2
・うす口醤油 小さじ1
・A
【白みそ 50g、みりん・酒 各大さじ1、ごまねりねり(白) 小さじ1強】
・白すりごま 少々
・柚子皮 少々(お好みで)
【作り方】
①大根は厚さ3cm強の輪切りにし、厚めに皮をむいて、片面(上になる面)の角の部分を削るように薄くむき(面取り)、裏面に十文字の切り目を厚みの半分まで入れる。
②鍋に大根を入れ、米のとぎ汁(ない場合は、水+生米)をかぶるくらいまで加えて、強火にかけ、沸騰すると中火にして30分ほど煮る。(竹串がす~っと通るくらい)
③粗熱がとれると、さっと水洗いして、昆布だしを入れた鍋に入れ、(ひたひたの状態にする)15分ほど煮る。塩とうす口醤油を加え5~10分やわらかく煮る。
④耐熱の器にAを入れてよく混ぜ、ふんわりラップをかけて電子レンジ(600W)で30秒加熱する。均一に滑らかになるよう混ぜる。(ゆるいようなら、プラス10秒ほど加熱。)
⑤器に③の大根を汁気をきってのせ、上から④の味噌だれをかける。すりごまを散らし、お好みで柚子皮の細切りをのせる。
※大根は、真ん中辺り(煮物向きの箇所)を使う。両端の部分は、別の料理(お味噌汁、お漬物など)に使ってください。
※大根は皮に筋があるので、厚めにむくと、口当たりやわらかに出来上がります。むいた皮はお漬物などに使ってください。
※面取りは煮くずれを防ぐため、十文字の切込みは、味をしみ込みやすくするためです。