- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.05.27
もち麦入り具だくさんスープ
五月下旬、この時季は、二十四節気の小満(しょうまん)です。
あらゆる生命が満ち満ちていくころ。
太陽の光を浴び、万物が勢いよく成長していく季節です。
今年2025年は、5月21日が小満に当たり、
5月21日~6月4日までが小満の期間となります。
植物が急速に成長し、緑あふれる美しい季節、また、
秋にまいた麦などの作物が実る時期です。
麦の収穫は、ちょうど今ごろから。
小津安二郎の映画のタイトルにもある「麦秋」は、
麦の収穫期である初夏のことなのです。
麦は、世界中で一番多く作られている穀物だそう。
その種類は数多いようですが、
一番馴染みがあるのは、小麦でしょうか。
小麦粉は、パンやピザ、麺類やお菓子の原料です。
それから、近年ヘルシーな食材と話題になったオートミールは、
オーツ麦(えん麦)が原料。オーツ麦を熱処理して、平たく
フレーク状に加工したものです。
オーツ麦は、食物繊維豊富で、悪玉コレステロールを下げる働きがあるそう。
日本人にはあまり馴染みのないライ麦は、
ドイツや北欧の国々でよく食べられている
色の濃いライ麦パンの原料。
そして、醤油や味噌、ビール・ウイスキー・焼酎などのお酒、
麦茶や麦ご飯など、いろんな食品の原料となっている大麦。
ひと昔前、戦前は、麦ご飯というと、
おいしくない…においがある、パサつくなどと言われていました。
白米が高価だった当時は、かさ増しのために仕方なく
混ぜ込んでいたものですが、今は違います。
ご飯に混ぜて炊く大麦は、美味しく食べられるように
品種改良、加工(精麦)されており、風味や食感がいい上に
栄養価も高く、人気となっています。
中でも、もち麦は、もちもち感があり、もっちりふっくらと仕上がり、
また、ビタミン・ミネラル食物繊維が豊富で、美容や健康のために
積極的に取り入れている人も多いのです。
お米の高騰・品薄で、空っぽのときのお米売り場で、
袋入りのもち麦を購入したのですが、ご飯と混ぜて炊くだけでなく、
サラダに混ぜたり、スープに加えたり、いろいろに使えます。
今回ご紹介するのは、もち麦のぷちぷち・もちもち感が
アクセントの具だくさんスープです。
野菜をエキストラバージンごま油で炒めてから
もち麦を加えて煮込むだけ、という手軽な工程。
もち麦は、汁物に加えるときは、洗わなくてもよく、
水に浸ける必要もなく、鍋に直接加えて、
15分ほど煮るだけで、おいしくいただけます。
具は、その時々の旬の野菜を入れると季節感が出ていいですね。
今回は、スナップえんどうを入れましたが、
夏にはトマト、オクラなどもよく合います。
もち麦入りの、食感がよく、食物繊維がたっぷりで、
食べ応えあるスープ、是非作ってみてください。
もち麦入り具だくさんスープ
【材料】(2~3人分)
・エキストラバージンごま油 大さじ1
・玉ねぎ 1/4コ
・ベーコン 50g
・にんじん 1/2本
・キャベツ 3~4枚
・しめじ 小1パック
・スナップえんどう 7~8コ
・もち麦 30g
・水 約2カップ
・固形ブイヨン 1コ
・塩・こしょう 各少々
・白すりごま 少々
・ごまらぁ油 お好みで
【作り方】
①玉ねぎは約1㎝角、ベーコンとにんじんは細切り、キャベツはザクザク切り、しめじはほぐし、スナップえんどうは筋を取って大きいものは斜め半分に切る。
②鍋にエキストラバージンごま油を熱し、玉ねぎとベーコンを炒める。玉ねぎがしんなりすると、もち麦、にんじん、キャベツ、しめじを加えて塩こしょうをふってひと炒めし、水を入れて15分ほど煮て味をととのえ、スナップえんどうを入れて1~2分煮る。
③器に入れて、白すりごまを散らす。お好みでごまらぁ油をどうぞ。
今回使ったのはこちら