- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2023.02.21
鯛と菜の花と小かぶの温サラダ
先日2月19日に、九州北部で春一番が吹いた、
というニュースを耳にしました。
「春一番」は、簡単に言うと、
立春(今年は2月4日)から春分(今年は3月21日)の間に
吹く、強い南風のことです。(北海道など一部の地域を除く)
他にも、気圧配置や、風速、気温の上昇等など、
細かい条件がいくつも揃わなければならないそうで、
観測されない年もあるそう。
かと思えば、条件を満たす風がこの時期に何度も吹き、
「春一番」につづいて、
「春二番」「春三番」が吹く年もあるようです。
さて、
春一番、というと春を感じさせる、
明るい穏やかなイメージがありますが、
実際は、そうでもないようです。
暖かな風、というわけではなく、
けっこう強い風、突風のこともあり、
事故や雪崩、火事を引き起こした例もあり、
また、時期が時期だけに、花粉をまき散らす風でもあります。
何はともあれ、春一番が吹いた日は気温が上がり、
その後寒さが戻ることが多い、と言われています。
これから三寒四温で、寒い日と暖かな日を繰り返しながら、
春に近づいていくのですね。
きょうは、食卓にも春を感じさせる一品を
紹介いたします。
春が旬の鯛(たい)と春野菜、菜の花と春小かぶを使った
温かいサラダ風の一皿です。
鯛は、年中日本近海を泳いでいて漁獲されますが、
だいたい春と秋に旬を迎えます。
春の産卵前の鯛は「桜鯛」と呼ばれ、桜色を帯び、
味がよく、栄養価も高くなるそうです。
鯛は高たんぱく低脂肪で、うまみ成分のグルタミン酸など
アミノ酸たっぷり。
鯛といえば、高級魚と思われがちですが、
実際、魚売り場を見ていると、
切り身はブリやタラなどほかの魚とあまり変わりません。
そして、早春ならではの野菜、菜の花に春小かぶを合わせました。
かぶと菜の花は、どちらも火が通りやすい野菜。
すぐやわらかくなるので、
下ゆでなど不要で、切ってすぐ使えるのが便利。
先に鯛を炒めたフライパンに入れると、
鯛の旨みをすって、さらにいい味になります。
鯛も野菜もエキストラバージンごま油で炒めているので、
素材の持ち味が引き出され、味わい深い美味しさです。
ドレッシングには、すりおろしたかぶをベースに、
ポン酢とエキストラバージンごま油にすりごま入り。
おろしたかぶとすりごまで風味がつくだけでなく、
からみやすくなっています。
春を呼ぶ一品、是非作ってみてください。
鯛と菜の花とかぶの温サラダ
【材料】(2人分)
・鯛 1切れ
・菜の花 1パック
・小かぶ 1個
・エキストラバージンごま油 大さじ1強
・塩・こしょう 各少々
・薄力粉 適宜
・A【ポン酢・エキストラバージンごま油 各小さじ1、 白すりごま 少々】
【作り方】
①鯛は一口大に切り、軽く塩こしょうをふりかける。
②菜の花は食べやすく5㎝くらいの長さに切り分ける。
③かぶは薄めのくし切りにし(12等分くらい)約1/4個分をすりおろす。
④エキストラバージンごま油(半量)をフライパンで熱する。①の水分をふいて、うすく粉をつけて皮目から焼く。ほどよい焼き色がつくと返して、端に寄せ、空いているところに、残りのオイルを足してかぶ(くし切り)を入れ少し焼き色がつくと②も入れて炒め焼きにし、軽く塩をふる。
⑤Aを混ぜて、③のかぶのすりおろしと混ぜる。
⑥④を器に盛り、⑤のドレッシングをかける。
※かぶは焼き色が付くまで炒めると、香ばしさも加わり美味しくなります。中火で、少し歯ごたえを残して炒め焼きに!