- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2019.11.28
ごま風味~具だくさんのお味噌汁
11月24日は和食の日です。
「いい(11)日本食(24)」の語呂合わせですが、
「和食ばなれ」が進みつつある日本の食卓に
和食の大切さを再認識するきっかけになるよう、
実りの秋で、五穀豊穣を願う祭りなどの行事が多い
この季節に制定されたものだそうです。
日本人の伝統的な食である和食は、
数年前にユネスコの「無形文化遺産」に登録され、
世界的にもアピールされています。
和食のよさというと、
一つは、一般的な洋食と比べて低カロリーで、
いろいろな栄養素をバランスよく摂りやすく、ヘルシー。
また、だしの味…うまみのおかげで、塩分控えめでも
美味しく感じるので、健康的。
日本には四季があり、周りを海に囲まれ、
山や川、盆地など豊かな自然が広がり、食材が豊富…
…米など穀類、いろいろな野菜にきのこなどの山の幸、
様々な魚、貝類、海藻などなどの海の幸にも恵まれています。
料理で季節を感じることも多いのです。そして、
煮る、蒸す、焼く、炙る、揚げる、ゆがく等、いろいろな調理法で、
素材の持ち味をいかします。
和食の文化を引き継ぎ、未来に伝える…というと、
何やらたいそうなことのように感じるかもしれませんが、
和食は特別なものではなく、昔ながらの家庭料理がベースだと思います。
和食の基本スタイルは「一汁三菜」、
ご飯に汁物、主菜と二品の副菜の献立、と言われています。
ただ、一汁三菜をつくるのが大変なとき(人)もある…
和食文化を無理なく受け継いでいくのに、
「一汁一飯」もいい…と思うのです。
ご飯と、具沢山の汁物があれば、そこに、和食のエッセンスは
いろいろ入れられると思います。
炊き立てのご飯。そして、
旬の野菜に豆腐に油揚げ…具だくさんのお味噌汁。
湯気の香りを嗅ぐだけでも、そこには和の香りがあり、
心がほっと落ち着きます。
もちろん、食事を共にする家族に応じて、
主菜や副菜などがあって、食卓がにぎわえば、楽しく
美味しい時間が過ごせますが…
シンプルな和食の一汁一飯だけでも、
いろんな栄養と、うまみと、季節など「和」が入ったお椀、
あとは、食の時間を共にする会話だったりが、和食文化を伝えていくことにもなるでしょう。
さて、今日ご紹介するお味噌汁は、だしをとっていません。
いろいろな野菜から出る野菜の味、
ごま油で炒めてから煮るので、風味が加わります。
さらに、味噌+練りごまで、コクのある味。
仕上げにふりかけた炒りごまで香ばしさも。
一度、とは言わず、しょっちゅう作りたくなるお味噌汁、
是非作ってみてください。
ごま風味~具だくさんのお味噌汁
【材料】(2人分の目安)
A 大根・にんじん・ごぼう・れんこん・長ねぎ 各4~5cm長さ
・油揚げ 1/8枚くらい(4×10cmくらい)
・豆腐 1/4丁くらい(約100g)
・みつば 4~5本
・ごま油 小さじ1
・味噌 小さじ3くらい
・白練りごま 小さじ1弱
・白炒りごま 大さじ1
・長ねぎ小口切りと七味唐辛子 お好みで
【作り方】
1.Aの野菜は食べやすく切る。(薄めに切ると早くやわらかくなり、厚めは、やわらかくなるのに少し時間がかかるが、食べ応えあり)油揚げは短冊切り、豆腐は1~2cm角に切る。
2.鍋にごま油を熱し、油揚げを炒めて、軽く焼き目が付くと、ごぼう、れんこん、にんじん、大根、長ねぎの順に炒める。(火の通りにくいものから)
3.2に水を1カップ強入れて弱火で煮る。野菜がやわらかくなると、豆腐を加え、白練りごまと味噌を溶かして、煮立つ直前に、ちぎった三つ葉を入れ、火をとめてお椀によそう。
4.上に、炒りごま、長ねぎ、七味など、お好みで散らす。
※ 味噌はお好みのものを。赤味噌+白味噌など、合わせても美味。味噌によって塩分が違うので、少な目に入れて味見しながら調節してください。
※ Aの野菜は、玉ねぎ、じゃが芋、わかめなどの常備菜やきのこ、里芋、さつま芋、長芋など芋類、白菜やキャベツ、これから旬の小松菜など菜っ葉、もやし、レタスやセロリなども美味しいです。冷蔵庫の残り野菜なんでもOKです。
今回使用したのはコチラ
ごま油
炒りごま(白)