- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2023.04.22
ごま香る~若竹汁
葉桜の美しい季節となりました。
桜につづいて 色とりどりに咲き誇る花に、
芽吹いた若葉の日に日に濃くなる緑に、
春を感じる日々です。
そして、春の風物詩であり、春の味覚である筍、
食べ物の中で、一番春を感じるのは筍!
という人も多いことと思います。
今年は、筍が豊作だそう。
豊作の年は、値段も少し手軽になるので、
購入する頻度が高くなります。
炊き込みご飯に天ぷら、煮物、ちらし寿し、汁物等など、
いろいろな献立で食するのが楽しみです。
筍の魅力は、筍ならではの独特の香り、風味のよさと、
やわらかな中に歯ごたえのある食感にありますが、
栄養も豊富。低カロリーで、食物繊維たっぷり、
腸内環境をととのえ、生活習慣病の予防に効果的。
ミネラルも様々含まれていて、毎日の健康に役立ちます。
一日に1メートルも成長する、という生命力溢れる筍には、
春の変動しやすい心身を健やかに保ち、疲労を防止し、
元気に乗り切れるよう助けてくれる働きもあります。
とりわけ、うまみ成分の一つチロシン(節のところに見られる白い粒)は、
神経伝達物質の原料になり、
ストレスの緩和、やる気・集中力のアップ!
という嬉しい効果が期待できます。
きょうは、筍をわかめと合わせて汁物にしました。
筍とわかめは、相性がいいと言われますが、
味や食感だけでなく。栄養面でも相性抜群。
筍の食物繊維は、わかめに含まれる食物繊維と一緒に摂ることで、
よりよく働き、 腸内環境を整えてくれる効果を倍増してくれるとか。
また、わかめと一緒に調理することで、えぐみを感じにくく、
より美味しく食べられるそうです。
一般的な若竹汁は、かつおと昆布のだしで、
あっさり上品に仕上げたものが多いのですが、
きょうは、筍をごま油でしっかり炒めています。
炒めることで、筍の甘みが引き出され、また、風味もついて
味がきまるので、だしがなくても美味しくできます。
ぷりっとしたわかめの中、筍のシャキッとした食感が生きた
風味のいい一品、是非作ってみてください。
ごま香る~若竹スープ
【材料】(約2人分)
・ゆでた筍 約1/2本(100g強)
・塩蔵わかめ 25g
・ごま油 大さじ1/2
・塩 一つまみ
・水(だし) 300cc
・A 【酒 大さじ 2、うす口醤油 小さじ1、みりん 少々】
・細ねぎ 少々
【作り方】
①筍は食べやすい大きさの薄切りに、わかめも
食べやすく切る。
②鍋にごま油を熱して、筍を入れて炒める。
塩を全体にふりかけて、時々混ぜながら、
少し焼き色が付くくらい炒める。
③②に水を入れて、わかめも加え、煮立つと
Aを入れて味をととのえ、器に入れる。
④細ねぎの薄小口切りを散らす。
※塩蔵わかめは、洗って水につけて5分ほど戻す。
途中2回ほど水をかえる。
戻し過ぎると食感がなくなるので注意。
乾燥わかめよりも、塩蔵わかめがおすすめ。
生わかめに近い食感で、風味もいいです。
今回使用したのはコチラ