- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2022.09.29
サバの味噌トマト煮
日中はまだ暑さが残っていますが、
朝晩は、めっきり涼しくなってきました。
コスモスや彼岸花がひっそり咲いていたり…
田植えが終わっている田んぼを見つけたり…
見上げた空に、うろこ雲が広がっていたり…
あちらこちらで、秋を感じる今日この頃です。
秋といえば、食欲の秋。
買い物に行くと、秋が旬の食材が目につきます。
きょうは、秋に美味しくなる魚、さばを取り上げます。
さばは、年中、日本の近海を泳いでいるのですが、
美味しいのは、これからの時期です!
さばは、春から夏にかけて産卵し、その後、体力を
取り戻すために、たくさん餌を食べて栄養をつけ、
脂肪がほどよくのって身が締まって、
風味よく、美味しくなるのです。
「秋さばは嫁に食わすな」ということわざがありますが、
これには、意味が2つあり、
ひとつは「最も味がよくなる秋のさばを嫁に食べさせるな」
という嫁いびりの意地悪な意味。
もう一つは「美味しい秋さばだけれど、さばは腐りやすいので
嫁が食あたりしてはいけないので、食べさせない」
という嫁を大事にしているものと。
どちらにして、秋さばが格別に美味しい、ということは
事実なのですね。
(同様のことわざは、秋なすでもありませが…)
今は、冷蔵冷凍輸送の技術が進んで、
腐りやすいさばも、鮮度のいい状態で食べることが出来て
有難いかぎりです。
さて、きょうの秋さばを使った一品は、
さばのトマト味噌煮。
家庭料理でお馴染みのさばの味噌煮のアレンジで、
煮るときにトマト(水煮)を加えています。
味噌+トマトで、味にぐんと深みが出て、
ごはんが進む美味しい煮物です。
ご飯だけでなく、パンに合わせたり、
パスタに混ぜ込んだり、色々応用もききます。
トマトの酸味がさば特有の臭みを消してくれるので、
さばが苦手な方もきっと大丈夫!
皮をこんがり焼いてから煮ているので、さらに臭みが消え、
風味がよくなっています。
エキストラバージンごま油を使ったので、
ごまの風味は主張せず、
素材のおいしさを生かしています。
この時期は、美味しさだけでなく栄養価もアップ。
脳を活性化させ、血液をサラサラにし、成人病を予防
してくれるDHA・EPAの含有量もアップ!
是非作ってみてください。
さばのトマト味噌煮
【材料】材料(4人分)
・さば 4切れ
・塩・こしょう 各少々
・エキストラバージンごま油 大さじ1
・酒・みりん・味噌 各大さじ1強
・トマト水煮 約200g
・白すりごま・七味とうがらし 各少々
・ピーマン(緑・赤・黄) 各適宜
【作り方】
①さばは全体に塩一つまみふりかけ15分ほどおき、ペーパーで水気をふき、こしょうをふりかける。
②フライパンにオイルを熱し、さばを皮の方から焼く。
こんがり焼き色がつくと、ひっくり返し、酒とみりんを入れ、煮立つと水100㏄を加える。再び煮立つとトマト、味噌を入れて煮溶かす。
③フライパンのあいたところで、ピーマンの細切りも加える。(ときどき、煮汁を魚にかけながら)
④5分程煮て、味をととのえ、器に盛る。お好みで、七味唐辛子とすりごまを混ぜて散らす。
今回使用したのはコチラ