- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.09.11
豚肉と茄子の甘辛炒め~とろろがけ
もうすぐ敬老の日です。
今年の夏は異常な暑さだったので、
高齢の方には身体の負担になったことと思います。
美味しくて栄養のある献立で体力をつけて
元気に過ごしていただきたいものですね。
年齢を重ねるにつれ、だんだんと噛んだり、飲み込んだりする力が
衰えてくるようです。
高齢の方向けには、栄養面だけではなく、食べやすさ、ということも
考えなければなりません。
そういう意味で食べやすいもの、というと、
のどごしがいい、とろみがあるもの、
適度な水分や油分がふくまれているものがよいようです。
今日ご紹介するのは、甘辛く炒めた豚薄切り肉となすに、
すりおろした長芋(とろろ)をかけていただく一品です。
ご飯に合うしっかり目の味付けをした豚肉となすに、
のどごしのいい、あっさりした長芋とろろをからめると、
さっぱりと味わい深くなり、食べやすくなります。
そして、長芋、豚肉、なす、それぞれ、滋養たっぷりの食材。
長芋のとろろは、消化吸収を助け、高血圧など生活習慣病の予防に
なり、また、食物繊維が多いので便秘の改善、体力をつけるのにも
効果的と言われています。
豚肉は、夏の暑さえでたまりがちな疲労やストレスの解消を助けて
くれ、たんぱく源になります。
なすは、かつてはあまり栄養のない野菜のようなイメージがありましたが、
近年、いろんな効果があると注目されています。
とりわけ、ナスの紫色の色素ポリフェノールは、強い抗酸化作用があり
生活習慣病の予防や、アンチエイジング効果が期待できるそう。
また、脳の神経細胞の働きを活発化させ、記憶力を高める効果もある
ようです。
今回は、なすを電子レンジ加熱してから、炒めることで時短になり、
はやく火が通ります。
また、色が褪せるのを止める効果もあるので、
紫紺の色が比較的残っています。
ごま油で炒めると、風味がよくなり、とろっとした食感に仕上がります。
味付けには柚子胡椒を加えたのがアクセント。
敬老の日におすすめの献立ですが、いろんな年代の方にも人気。
是非つくってみてください。
豚肉と茄子の甘辛炒め~とろろがけ
【材料】(2人分)
・豚薄切り肉(こま切れ) 約120g
・なす 1本(大きめ約150g)
・青とうがらし(ししとう等) 3~4本
・塩・こしょう 各少々
・片栗粉 小さじ1
・ごま油 大さじ1
A【酒・みりん 各大さじ1強、うす口醤油 小さじ1、柚子胡椒 約小さじ1/2】
・長芋 約70g(5cmくらい)
・ポン酢 少々
【作り方】
① 豚肉は塩こしょうをふりかけ、片栗粉をまぶしておく。Aを混ぜておく。長芋はすりおろしてお好みでポン酢少々を混ぜる。
②なすは乱切りにして、器(電子レンジOKの)に平たくのせて、電子レンジ(600W)で2分~2分30秒加熱する。
③フライパンにごま油を軽く熱し、①の豚肉を広げて入れて焼く。少し色が変わると、②のなすととうがらしも加えて炒め合わせる。
④肉に火が通り、なすととうがらしがしんなりすると、Aを回し入れて全体にからめて火を止める。
⑤器に盛って、①のとろろをかけ、黒炒りごまを散らす。
※豚肉はひき肉を使い、なすは小さく切ると、さらに食べやすくなります。
※豚肉は、あっさりしたもも肉、旨みと脂肪分が多いバラ肉、ほどよく脂が入った肩ロースなど、お好みの部位で作ってください。
※青とうがらしは細切りにしたピーマンでも美味しいです。
※長芋はポリ袋に入れてたたいても、歯ごたえが残ってアクセントになります。